噴火の強さと火山の色の関係!マグマを小麦粉で作ってみた!

火山どのくらい思いつきますか?

日本は火山大国と呼ばれるほど火山の数がたくさんあります。
例えば、富士山、桜島、有珠山、阿蘇山、、、いくつか思いつくと思います。

活火山(活動している火山)は111個もあります。
そして、火山はそれぞれ形や色など様々な違いがあります。

雲仙普賢岳(左)とマウナロア(右)

例えば、上の写真の雲仙普賢岳(うんぜんふげんだけ)とマウナロア(アメリカ)の2つの火山を見比べてみると、
形は、雲仙普賢岳のほうがボコボコと盛りあがっていて、マウナロアのほうが平ぺったい形になっていますね。
また、色は雲仙普賢岳は白っぽいのに対して、マウナロアは黒っぽい色ですね。

このように火山にはいろいろな形があります。では、なぜいろいろな火山の形ができるのか考えていきましょう。

 

小麦粉で火山を作ってみよう!

火山がどのようにできるかというと、噴火で出てきた溶岩(マグマ)や火山灰が積もって盛りあがることでだんだんと出てきます。
そして、そのマグマは場所によって「ねばりけ」が違います。
今回は小麦粉に加える水の量を変えることで、マグマのねばりけを表現しました。

下の写真の左側は、小麦粉20g+水15gを加えたものを混ぜました。完成したマグマはパンの生地のようなぷにぷにしたねばりけの強いマグマになりました。トレイの上に落とすと、ボコボコと盛りあがった形の火山が完成しました。
一方右側は、小麦粉20g+水25gに色に違いを出すためにコーヒーで着色して、混ぜました。完成したマグマは少しだけどろっとしたねばりけの小さい液体で、トレイに落とすと形が崩れ、広がっていきました。

小麦粉20g+水15g(白)と小麦粉20g+水25g(黒)の火山

この小麦粉の写真と一番上の雲仙普賢岳とマウナロアの写真を見比べると、かなり似た模型を作れていることがわかりますね。
つまり、実際の火山もマグマのねばりけによって形が決められているということです!

マグマのねばりけと火山の特徴をまとめました!

マグマのねばりけ強い中間弱い
火山の形おわんをかぶせたように盛りあがる円錐のよう平ぺったい
中間
噴火の強さ強い中間弱い
雲仙普賢岳、昭和新山富士山、桜島マウナロア、キラウエア

マグマのねばりけが強いほど、白く、強い噴火を起こすことをおさえておきましょう。
マウナロアやキラウエアは外国の火山です。ねばりけが弱いものは大体外国のものということを知っておくといいですね。
また、日本のマグマはねばりけが強いため、噴火したときの爆発が大きいです。一番最近だと、2014年の御嶽山の噴火で63名の方が犠牲になっています。
こんな地形の日本だからこと気を付けないといけないですね。
ただ、その逆に多くの温泉がつくられたり、地熱発電に利用できたりと悪いことばかりというわけでもありませんね!

まとめ

火山の色、形はマグマのねばりけで決まる
ねばりけが強いと白くて、盛りあがった火山が、ねばりけが弱いと黒くて、平ぺったい火山ができる

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この記事を書いた人

私立中・高一貫校の現役理科教員です。
専門は生物学で、中学・高校理科の教員免許を持っています。
子供のころ勉強に使っていた学習サイトを自分でも作りたくでトライし始めました!
理科の授業を「何度でもふりかえる」ことが出来るように、知識+思考力がつくサイトにしていくのでよろしくお願いします!

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