化石といえば?
化石の例をいくつか挙げてみてください。どんな化石が思い浮かびますか?
アンモナイト、恐竜、あしあとの化石、、、いくつか挙がると思います。
恐竜が生まれたのは2億3000万年前で、絶滅したのは6500万年であることがわかっています。恐竜は1億6500年もの長い時間、地球上の生態系の頂点に立っていたんですね。
さて、なぜ、恐竜がその時代に生息し、頂点に立っていたことがわかったのでしょうか?
その秘密はもちろん化石にあります。
化石が発見されると、その化石からとてもたくさんの情報を手に入れることができます!
例えば、海魚の化石が見つかれば、その地域は昔海であったことがわかります。
このように、化石の堆積した当時の環境を知ることができます。このような化石を示相化石といいます。
示相化石の例をいくつか紹介します。
シジミ・・湖や河口
サンゴ・・きれいで、暖かく、浅い海
アサリ、ハマグリ・・浅い海
ブナなどの葉・・陸地
示相化石となる生物は、長期間にわたって生存し続け、決まった環境でのみ生きることができる生物という条件があります。例の生物をみてもすべて現在も生きている生物ですね。
ちなみに、「相」は様子、外見という意味があります。
地層の時代のことを地質年代といいます。例えば、ジュラ紀(2億万年前~1億4500万年前)、白亜紀(1億4500万年前~6500万年前)というような分類です。
地質年代は大きく分けて「古生代」「中生代」「新生代」の3つに分けられます。
中生代ジュラ紀というように言い、中生代を詳しく分けると、ジュラ紀や白亜紀、そのほかの時代があるわけですね。
そして、化石の中には、当時の年代を知ることができる化石があり、示準化石といいます。地質年代ごとの例を見ていきましょう。
〈古生代〉
サンヨウチュウ(三葉虫)・・古生代に絶滅した、海に住む節足動物。
フズリナ・・1mm程度の有孔虫(石灰質の殻をもつ)単細胞生物。
〈中生代〉
アンモナイト・・中生代に大量に生存していた巻貝の形をもつ生物。らせんの巻き方にを調べることによって、さらに細かく年代を知ることが可能。
〈新生代〉
ビカリア・・新生代第三期に絶滅した巻貝。
ナウマンゾウ・・日本にも生息していた象。1万5000年前まで生存していた。
デスモスチルス・・体長1.8m、体重200㎏ほどの哺乳類で、海と陸どちらでも生活できるカバのような生物。
示準化石として選ばれる生物の条件は2つあります。
①ある時期に一気に繁栄し、一気に絶滅した生物であること⇒長い時期生存し続けた生物だといつの時代か特定できないから。
②広範囲に生息した生物であること⇒いろいろな場所から化石が発見されると、地層同士を比較し、正確な年代の特定ができるから。
この2つの条件を満たした生物が示準化石となれます!
ちなみに、人間は今地球上に至るところに存在しています。また、人間の歴史はまだ、500万年ほどしかないので、今ウイルスなどで人間が絶滅したとしたら、完璧な示準化石になれるわけですね、、、
いまだに解明されていない化石の謎
過去の生物は、化石で見つかります。そのため情報はほとんど骨からしか取れません。
そのため、以前、琥珀の中に恐竜の羽毛のようなものが入っていたため、ティラノサウルスの皮膚は羽毛に覆われていたのではないかという説がでました。
しかし最近は、やはり爬虫類のようなウロコがあったという説が有力になっています。
ちなみに、図鑑などで見る恐竜の色はまだ、わかっていないので、適当に塗られています。
このように、過去の生物については、まだまだ未知なことが多いです。
しかし、福井県で見つかったフクイサウルスが見つかって、日本にも恐竜が存在していたことが解明されるなど、まだ未知の分野なので、研究すると楽しい分野でもありますね!
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