風と戦
神風って知ってますか?
13世紀の日本に当時最強だった元(モンゴル)が船で2回攻めてきたけど、2回とも神風といわれる暴風雨が起きたから日本は助かったという歴史の話です。

日本軍が風を起こしたの?
そういうわけじゃないけど、季節によって吹く風が違うし、元が攻めるタイミングが悪かったのかもね。
※神風はなくても日本は勝ってたなどいろいろな説があります。
他にも、風の流れを読んで戦いを有利にしたりと、風の研究は昔から行われてきました。
今回はそんな風について深く学んで、風マスターになりましょう!
風は昔から研究されていた
風の種類
風は何で起こるんだっけ?

気圧の差ができるから!
そうですね!気圧と風の関係を学びたい人は先にコチラを読んでくださいね。
気圧の変化には太陽などの熱エネルギーが関わってきます。
熱と気圧に注目していろいろな風を学んでいきましょう!
海陸風
海陸風は水と土の暖まりやすさの違いから生まれる風のことです。

水や土のあたたまりやすさが風と関係あるの?
地面があたたまると自然とその上の空気もあたためられます。
温度の差が気圧の変化を生み出していたから、地面から空気への熱の移動は超大切です。
さて、水と土はどちらのがあたたまりやすかったでしょうか?

水!お湯を沸かすのには時間がかかるから!
大正解です!水はあたたまりにくい&冷めにくい性質がありましたね。
この性質を頭に入れて、陸と海の気温の違いを考えていきます。
海風
昼間は太陽が出ているから、海も陸もあたためられます。
しかし、海と陸を比べると海の水はあたたまりにくいから陸地の方が温度の上昇が大きいです。
結果として、温度は陸>海となります。
あたためられた空気は上昇気流に乗って上空に行きます。

ということは陸の気圧は下がるね!
その通り!気圧が高い場所から低い場所に向かって風が生まれるから陸←海の方向に風が吹きます。

これが海風です。
昼は陸地のほうがあたたくなり海風が吹く
陸風
今度は夜について考えてみましょう。
夜は太陽が出ていないからエネルギーを受けとることができません。
夜になると放射冷却で熱が宇宙に逃げるんだったね
陸と海の温度に注目すると、太陽が出ている夕方までにどちらも熱を蓄えています。
そして、夜になると熱が逃げていきます。しかし、水は冷えにくいので、夜は逆に海の方が温度が高い状態になります。
その結果、気圧の高い陸→気圧の低い海に風が生まれます。


昼と夜では風の向きが逆になるんだね。
夜は熱が逃げにくい海の方があたたかくなり陸風が吹く
日本では、午後2時~3時ごろに海風が最も強くなります。
また、朝と夕方の陸と海の温度が同じ時間帯は風が吹かず、凪(なぎ)と呼ばれます。
季節風(モンスーン)
季節風の仕組みは海風・陸風とほぼ同じです。
海と陸地の温度の差で風が生まれます。

昼と夜で向きが変わるってことかな?
ではなくて、もっと大規模に夏と冬で風の向きが変わります。
日本は西にユーラシア大陸、東に太平洋がありますね。
なので、太陽のエネルギーが大きい夏は大陸側(北西)のほうがあたためられ、太平洋側(南東)の方が温度が下がるから
南東(太平洋)→北西(大陸)の向きに季節風が起こります。

海陸風の大規模バージョンが季節風なんだね
夏はあたためられた太平洋(南東)から大陸(北西)に季節風が吹く
逆に冬になると海の方の気温が高くなるから大陸(北西)から太平洋(南東)に風が吹くんです。

季節によって向きが変わるから季節風っていうんだね
そういうことです。
日本は季節風の影響を大きく受けているんですね。
冬は大陸(北西)から太平洋(南東)に風が吹く
季節風の影響
冬の季節風は大陸側から太平洋側に吹きました。
北西にある気団の名前を覚えていますか?

シベリア気団!
そうですね!まだ学んでいない人忘れちゃった人はコチラを読んでくださいね
シベリア気団は冷たくて湿度の低い空気のかたまりで、これが季節風によって日本列島にやってきます。
シベリア気団の乾いた空気は日本海を通過する時に水蒸気を手に入れて日本にやってきます。
そしてその空気が日本列島にやってくるんですが、日本には山が多くなるので、そのまま太平洋に向けて山を登っていきます。
山を登ると気温はどうなるんでしたっけ?

高くなるから気温が下がる!

ってことは雲ができる!
そういうことです!この雲が日本海側に雪を降らせるんですね。だから、北陸地方はたくさんの雪が降ります。
雪を降らせた空気はそのまま山を越えます。
山を越えると太平洋側にフェーン現象によってあたためられた状態でやってきます。

フェーン現象って何?
フェーンとは高温で乾いた風のことで、山を登って降りる過程で空気があたためられて反対側にやってきます。


なんで空気があたためられるの?
それは雲の状態と普通の空気の状態では高さによる温度の変化が違うからです。
普通の空気の場合は100m高い場所に行くたびに約1.0℃温度が下がります。
しかし、雲の状態の場合、水蒸気が水に変わる時に熱を発するので100m高い場所に行っても約0.5℃しか温度が下がりません。
例えば、雲の状態の空気が1000mの高さを登ったとしましょう。
すると100mで0.5℃下がるから-5℃になりますね。
そして山を登る最中に雨や雪を降らせるから、降りてくる時には乾いた空気になっています。
この乾いた空気のまま、下に1000m下がると

100mで1.0℃変化するから10℃上がる!
そうなんです!登る時は雲だったから5℃しか下がらないのに、降りる時は乾燥してるから10℃上がるんです!
結果として、空気が下りてくる時には5℃上昇してますね!

山を登る時と降りる時で空気の状態が違うのがフェーン現象のポイントだね!
フェーン現象によって火事になる場合もあるので怖いですね。
湿った空気が山を登って降りてくる時、フェーン現象によって温度が高い乾いた空気に変化している
偏西風
偏西風は地球規模で起こる風です。
日本が位置する中緯度地域では、上空によく西から風が吹いています。
この風のことを偏西風といいます。

偏西風が吹いてるから日本の天気は西から変化するんだね
過去に何度か富士山が噴火していますが、この時の火山灰は東京方面に落ちました。
これも偏西風によって火山灰が運ばれたからなんですね。
また、偏西風の中でも特に強い風をジェット気流といい、風速は40m/s以上にもなることがあります。

ジェット気流かっこいい、、、
中緯度地域の天気は偏西風によって西から東に変わる
海風は昼間に海→陸に吹く
陸風は夜に陸→海に吹く
冬はフェーン現象によって日本海側は雪が降り、太平洋側は気温が上がる
今回のまとめクイズ!

次の学習も一緒に頑張ろうね!
次の学習

2年生の地学の内容はこれで終わり!
2年生の地学を最初から見直したい人は↓のページから学習してね♪

関連記事

コメント