物を見るために必要な「光」の性質ってどんなもの?

光がないと何も見えないのはなぜ?

真っ暗な部屋の中ではもちろん何も見えませんよね。

でも明かりをつければ、見えるようになります。ものを見るためには、光が必要なわけです。

では、光とはどんなものでしょうか?今回は光について考えていきましょう!

さて、光は「物質」なんでしょうか?「重さ」はあるんでしょうか?

少し難しい話になりますが、光は物質ではないので、重さはありません。では何かというと光は電磁波という波なんです。つまり光に実体はないと思っておけばOKです。ちなみに光の速さは秒速30万㎞というとてつもない速さで1秒で、地球を7周半することができます。

 

光は身の回りにたくさん飛んでいますが、それを確認するにはどうしたらよいでしょうか?

例えば、雨の日の夜に車からでた、光が一本の筋のように見えたことはありませんか?

あの光が見える理由は、車から出た光が雨粒に当たって、反射した光が目に入るっているからなんです。

私たちの眼にものが見えるのは、ものが光を反射して、眼に入ってくるからです。では最初の光はどこから発生しているんでしょうか?

光を出すものの例を挙げると、太陽やライトです。月も光って見えますが、月は太陽からの光を反射して光っています。太陽やライトのように自ら光を出している物体を光源と呼びます。

光の性質

暗くした部屋の中で、レーザーポインターの光を出しても光は見えませんが、部屋中を煙で満たすと、煙の粒に光が反射するので、光の筋を観察することができます。同じように、入浴剤を入れた水槽でも光の筋を見ることができます。

車のライトの光もそうですが、光を観察すると、真っ直ぐに進んでいるのがわかります。このように光は真っ直ぐ進み続ける性質があります。

この光の性質を光の直進といいます。

 

光は鏡などに当たると反射します。この性質を光の反射といいます。光を鏡に当てた時、光は下のように反射します。

光が鏡に当たる前の光を入射光、鏡に反射した後の光を反射光といいます。

入射光と鏡との角度を入射角、反射光と鏡との角度を反射角といいます。注意することは、図のように入射角と反射角は鏡との角度ではなく、鏡との垂線と光の角度で測ります。

入射角と反射角の角度は必ず等しくなります。このことを反射の法則といいます。

反射の法則は鏡以外での反射でも常に成り立っています。

乱反射

鏡を見ると自分の顔が映ります。でも、紙をみても自分の顔は映りません。この違いは何なんでしょうか?

その答えは表面の違いにあります。

鏡の表面はツルツルなのに対し、紙の表面はざらざらしています。この違いによって、見え方の違いが生まれます。

紙の場合をイラストで表すと、下のようになります。

紙の表面はイラストのように曲がっているので、反射した光はそろわずに出てきます。そのため、自分の姿をみることができません。

このような反射の仕方を乱反射といいます。乱反射する時でも、反射の法則は成り立ちます。

スプーンを眺めると、ゆがんだ自分の姿が見えますね。スプーンは曲がっていますが、反射する光は、そろっているのでゆがんではいますが、見ることができるわけですね。

まとめ

光は直進し続けることを光の直進、物質に当たって反射することを光の反という

入射角=反射角になることを反射の法則という

表面がざらざらの物質で乱反射する

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この記事を書いた人

私立中・高一貫校の現役理科教員です。
専門は生物学で、中学・高校理科の教員免許を持っています。
子供のころ勉強に使っていた学習サイトを自分でも作りたくでトライし始めました!
理科の授業を「何度でもふりかえる」ことが出来るように、知識+思考力がつくサイトにしていくのでよろしくお願いします!

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