地層が見られる場所
上の写真を見ると、地面の色の違う「層」のようになっているのがわかります。
この「層」はそれぞれ積み重なっている土が異なるため層状に見えます。この土の層のことを地層といいます。
地層は堆積物や火山噴出物が積み重なってできます。そのため基本的に地中にありますが、地割れや隆起、沈降などで、写真のように地層が地面を掘らなくても見ることができる珍しい場所があります。
そのような場所のことを露頭といいます。
露頭以外の場所では、地層は地表の下にあります。そのため、地層を調べるためには地面を掘って調べないといけません。地層を調べるために地面を掘る作業のことをボーリング調査といいます。
地層を調べるとどんなことがわかる?
地層を調べるためにボーリング調査をすると下のイラストの左側の柱状図をとることができます。
柱状図から、何m掘ったところに何の層があるかを調べることで、地層の傾きを調べることができます。
また、地層は堆積岩からできます。ボーリング調査で凝灰岩からなる層が発見されると、その当時火山の噴火があったことがわかります。
火山の噴火によって広範囲の地層に凝灰岩の層ができ、各地層で同じ時間に堆積するため時代の推定が飛躍的に簡単になります。
このように、地質の年代の比較の鍵(かぎ)になる層のことをかぎ層といいます。
かぎ層は基本的に凝灰岩の層のことです。
地層の変化
地層は土砂が積み重なってできるため、基本的に水平に模様ができていますが、力が加わるなどして、形が変形することがあります。
断層のできかた
①地震やプレートの動きなどによって、地層に力がかかり、亀裂が入る。
②そのまま力が加わり続け、地層が上下に食い違う。
横から押される向きにずれた断層を逆断層、引かれる向きにずれた断層を正断層という。
上の地層の先が鋭ければ押されてでき、上の地層の先がゆるやかならば引かれてできた断層であることを判断しよう!
同じように横から力が加わって、亀裂ができずに地層が曲がったものをしゅう曲という。
まとめ
土砂などが積み重なってできた層を地層という
地層を掘って調べることをボーリング調査といい、年代を調べることができる
地層に力が加わってできたずれを断層という
コメント