雲の種類とできる高さを解説!【上昇気流と水の循環】

目次

雲の種類

雲にはたくさんの種類があります。

例えば、富士山の上に笠のような形の雲ができることもあります

この雲は笠雲と呼ばれ、富士山が笠をかぶると雨が降る確率が高いんです。

雲の形で天気がわかるんだ!

はい!今回はそんな雲についてです!

雲の呼び方はたくさんありますが、10種類の雲を紹介するので、その違いを観察してみましょう!

入道雲とかうろこ雲だね

そうですね。ただ、入道雲やうろこ雲っていうのは理科の呼び方じゃないから、入道雲積乱雲うろこ雲巻積雲っていうように呼んでます。

漢字が多くてよくわからん、、

そんな気がしますが、名前のルールがわかってしまえば簡単です!

雲の名前に使われるのは5つの漢字で、それぞれ意味があります。

:高いところにある
:巻よりは低いけど比較的高いところにある
:層状の形をしてる
:かたまりになってる
:雨を降らせる

少し難しそうですが、漢字の意味を理解すれば、簡単にわかります♪

今回は10種類の雲を分類分けして覚えていきましょう!

雲の名前に使われている漢字で、その雲の特徴が丸わかり!

雲は出来る高さによって上層雲・中層雲・下層雲の3種類に分けられ、それ以外にも縦に伸びる雲があります。

雲のできる高さにも注目して10種類の雲をみていきましょう!

上層雲

主に高さ6㎞~15㎞に出来る雲のことで、名前に「巻」が入っています。

ひこうき雲が見えるのもこのくらいの高さだね

巻雲(すじ雲)

巻雲が最も高い場所にできるその名の通りのすじ状の雲です。

高いものだと13㎞もの高さになり、空気の流れが速い時に見られます。

名前の通りすじ状の雲で晴れた空に見られて時間とともに巻雲が低くなっているのが見られたら、温暖前線が近づいてきているって考えられるから、巻雲が見えるとこの後天気が悪くなると予想されます

また、台風が近づいている時には、最初に見られる雲だから台風の接近中で巻雲が見えたら台風がもう少しで来るとわかります。

翼みたいだね!

巻層雲(うす雲)

薄く白い雲のかたまりで巻雲よりも低い位置にできるから温暖前線がさらに接近してきたことがわかります。

巻層雲が見えると天気が悪くなることがわかります。

薄く見える雲が巻層雲だね

巻積雲(うろこ雲)

秋によくみられるので、秋の代表的な雲です。

小さな雲が集まってできていて、魚のうろこのようにも見えるからうろこ雲と呼ばれます。

魚のうろこのように見えるからうろこ雲と呼ばれます。高積雲との大きな違いは1つ1つの雲の大きさが小さいことから判断ができます。

また、「巻」「高」の名前と通り雲ができる高さが巻積雲の方が高いですね。

魚のうろこに見える!

中層雲

主に2㎞~8㎞の高さにみられる雲のことです。

高積雲(ひつじ雲)

ひつじ雲ともと呼ばれることからわかるように、羊の体のような雲です。

巻積雲よりも低い場所にできて、1つ1つの雲の大きさは大きいですね。

ひつじみたいな雲だね!

高層雲(おぼろ雲)

均一に灰色な雲で、おぼろぐもの名前のように空がかすんで見えます。
高層雲が発達すると積乱雲になって雨を降らせます

乱層雲(雨雲)

低気圧の中心にできる黒っぽい灰色の雲で、温暖前線の付近に発生して弱い雨を長時間降らせます。

雨が降りそうな不安な雲だ、、

下層雲

地表~2㎞の高さにみられる雲なので、高い山などに登ると見降ろすことができます。

層積雲(うね雲)

層積雲は平らになることがあるが、それは、ちょうどその高さで露点に達したからだと考えられる。

灰色に見える雲ですが、基本的に雨を降らせることは少ない。

層雲(きり雲)

もっとも低い場所にできる雲で1000mよりも低い場所でよく見られます。
だから高い山に登れば、層雲を下に見下ろすことができます。

垂直に発達する雲

これらは縦に長く伸びる雲です。

積雲(わた雲)

積雲が発達して背が高くなると雄大積雲、さらに大きくなると積乱雲という

これはよく見る雲だね!

積乱雲(入道雲)

雲の輪郭がはっきりしている巨大な雲です。

またの別名を雷雲といい、雲の内部の激しい気流のせいで静電気が発生しているから雲の中で空中放電が起きます

積乱雲が見えたら要注意!!

色が黒いほど厚くなっていて、激しい雨を降らせます。

黒い積乱雲を発見したら雷雨に要注意ってことですね☂

発達した積乱雲は激しい雷雨を降らせる

水の循環

雨がたくさん降ると空にある水がなくなることはないの?

雨が降り続ける時期は、どこからこんなに水が湧き出てくるんだ!と思いますよね。

雨によって野菜を育てたりダムに水を貯めて発電したりと雨は私たちの生活に必要不可欠なものです。

地球上の水の動きについて考えてみましょう!

簡単にまとめると水はこのように移動しています。

複雑に見える、、、

1つ1つ考えれば簡単です!最初に空に移動していく水を考えてみましょう。

雨は地表の水が蒸発して上空に移動することによってつくられます

この時、水を蒸発させているエネルギーはほとんどが太陽のエネルギーです。

海からの蒸発の方が多いんだね

地球は海の方が面積が大きいから海からの蒸発の方が割合が大きく、86%は海からの蒸発になります。(陸:海の表面積=3:7)

太陽のエネルギーによって蒸発した水によって雨が降る

蒸発した水は上昇気流によって運ばれて、やがて露点に達して雨になります

降水量を陸と海で比べるとこんな割合になっています。

海の割合の方が大きいから雨が降る量が多いんだね

はい、そういうことです!

ただ、海でで蒸発した水がすべて海に雨として降るかといういうとそういうわけじゃありません。

雲の状態で上空を移動します。

上空には強い風が吹いているんだったね

上空では海で蒸発した水が陸地に運ばれていて、陸地からは川と流れて海に移動していきます。

このように、地球上では水が気体⇔液体⇔固体とすがたを変えながら巡りまわっています。

このことを水の循環といいます。

主な動きは蒸発⇔降水といった流れになってます。

雲が出来るのは、地表から水が蒸発して、上昇気流が発生するからですね。

私たちの生活に水の循環が関わっているんだね

今回のまとめ

雲は10種類あって、5つの漢字の組み合わせで名前がついている

水は気体・液体・固体とすがたを変えながら循環しており、これを水の循環という

上昇気流によって水蒸気が運ばれ雲ができる

今回のまとめクイズ!

次の雲の内、激しい雷雨を起こるのはどれ?
雲の種類クイズ
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次の学習も一緒に頑張ろうね!

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この記事を書いた人

私立中・高一貫校の現役理科教員です。
専門は生物学で、中学・高校理科の教員免許を持っています。
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