この授業はYoutubeでも解説しています!
Youtubeの方が音声があってわかりやすいので、動画が見れる環境の方はこちらの方がおすすめです!
マツの花ってどんな花?
マツってボクと似てるよね
なんで?トゲトゲしてるから?
そう!でもマツには花(鼻)がないよ!
上手いこと言ったね(笑)
でもホントにマツは花を咲かせないの?
マツの花見たことないよ
マツの花は派手さがなくて地味だからあまり注目されないけど、よく観察するとマツの偉大な工夫を知ることが出来て楽しいです!
今回はそんなマツの工夫を学びましょう!
楽しみだ(((o(*゚▽゚*)o)))
マツの観察
まずは、マツの枝をよく観察してみましょう!実際にマツの枝を取ってきて観察したムービーを見てみましょう♪
マツの枝はべたべたしているんだね
そうだね!べたべたにはマツのいろいろな工夫があるよ!
今のムービーで観察したマツをもっと詳しく学んでいこう!
ムービーで観察したように、マツには雌花・雄花というパーツがあります。
花はめしべ・おしべだったよね
そうです!めしべ・おしべとは少し違いがあるんですね。まずは、枝についていた”雄花”について知ろう!
マツの雄花(おばな)
雄花はどんな役割があるの?
雄花も被子植物のおしべと同じように花粉を飛ばす役割があります。マツの枝についている小さなパーツは”りん片(りんぺん)”という小さな粒が集まってできていて、りん片に花粉が入っています。
被子植物みたいに花粉のうがあるんだね
はい、これは同じなんです!この雄花のりん片から花粉を取り出して観察すると花粉が見えました!
ムービーのようにマツの枝から雄花を取って、スライドガラスの上でトントンすると花粉を落とすことができます。花粉の観察は結構簡単にすることができます♪
すぐとれる!
花粉は飛ばされることが大事だからね。
雄花のりん片をイラストで描くとこんな感じ。りん片がもつ花粉のうの中に花粉がはいっています。
花粉のうは被子植物と同じだね
マツの花粉を顕微鏡で見るとこうなっていました。
たんぽぽの花粉とは結構違うね
はい、たんぽぽは虫媒花で花粉を虫たちに運んでもらうために、ベタベタした花粉だったけど、マツの花粉は風によって運ばれるから軽くて飛ばされやすくなっています。
だから空気袋がついてるんだね
マツのように風によって花粉を飛ばす植物を“風媒花”といいます
風で花粉を飛ばす植物を風媒花といい、花粉はとても軽い
風媒花の植物はマツのように地味なものが多いです。
なんで地味なの?
虫媒花の植物は虫に花粉を運んでもらう必要があるため、派手な色で虫たちを引き寄せないといけませんが、風媒花の植物は風を使っているから派手さが必要ないんですね。
虫媒花・風媒花の違いや例はコチラの学習で学んでくださいね♪
マツの雌花(めばな)
次は雌花について学んでいこう!枝の先端にある雌花はこんな風になっています。
なんかかわいい形だ
はい、これが雌花のりん片で、りん片には胚珠がついています。
胚珠が成長するとどうなるか覚えてますか?
種子になる!
大正解!
マツの種子ができる場所は、今まで学んできたツツジやアブラナと違うところがあるけど、何かわかるかな?
う~んなんだろ?
リンゴの種子をイメージするとわかるね。
わかった!種子が果実に包まれてない!
その通り!今まで学習してきた植物と違って、マツの種子は果実に包まれていません!
これは胚珠の時から子房に包まれていないからなんですね。このような植物を“裸子植物”といいます。
逆に、タンポポやリンゴのような種子が果実に包まれている植物を”被子植物”といいます。成長前でいうと胚珠が子房に包まれているってこと。
むき出しだから裸って書くんだね
そういうこと!覚えやすいね♪
胚珠がむき出しの植物を“裸子植物”という
胚珠が子房に包まれている植物は“被子植物“
マツのりん片を比較するとこんな感じです。それぞれ役割が違いますね。
まつかさの観察
最後にまつかさの観察をしてみましょう!
松ぼっくりのことだね
そうです、まつかさが成長すると松ぼっくりになるから、松ぼっくりの子どもって感じですね。
松ぼっくりの間には種子が入っていて、ピンセットで取り出すか割って取り出すかすると種子の観察ができます。ムービーでは何度も何度もトライして、さも簡単にピンセットでつかめました感をだしてますが、まぁまぁムズイです。
松ぼっくりから種子を取り出すとキレイな状態のものはこんな風になっています。
羽がついてる!
そうなんです!植物たちは種子を遠くに飛ばすことによって子孫繫栄を狙っているから種子は遠くに行けば行くほど嬉しいんです。
実際マツの種子を取り出して投げてみるとティッシュペーパーもビックリするくらいの滞空時間です!
松ぼっくりを見つけたらぜひ種子を投げてみてください!
マツの種子は羽がついているから遠くに飛ぶ
裸子植物の種類
最後に裸子植物についてです。
裸子植物ってどんな植物があるの?
裸子植物の例をあげるとこんな感じです。
マツ・イチョウ・スギ・ソテツを覚えておけばOK!
あんまり種類はないんだね
そうだね。裸子植物は胚珠がむき出しになっている分、乾燥に弱かったり、風を使って受粉するという非効率的な戦術をとっていたから、うまく受粉できないこともあって栄えにくかったんだ。
昔は裸子植物ばっかりの時代もあったけれど、子孫を残しやすい進化した被子植物が現れてからは種類が減ってしまいました。
ちなみに、今日本にある裸子植物は樹木しかありません。
今回のまとめクイズ!
次の学習も一緒に頑張ろうね!
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