堆積岩の特徴と見分け方

岩のでき方

岩のでき方は2つあります。そのでき方によって、火成岩と堆積岩に分かれます。

岩のでき方と火成岩についてはコチラ

今回は堆積岩について説明していきます。

 

小麦粉を手で強く握ると少し固まりますよね。岩石も同じようにできています。

土砂が地球内部で、長い間高い圧力がかかり続けることで、岩石になります。

このようにできる岩石を堆積岩といいます。

天然で最も硬い物質であるダイヤモンドもこのように地球内部の高温高圧な環境によってつくられています。

ダイヤモンドは炭素からできています。シャーペンの芯も炭素からできています。つまり、シャーペンの芯に物凄く高い圧力をかけるとダイヤモンドが完成します!

実際、炭素に何tもの圧力をかけることで人工ダイヤモンドを合成することができます。

現在の人工ダイヤモンドは天然のダイヤモンドに比べて硬度が弱いですが、色を付けることができたり、安価に作成することができます。また、人間の骨も炭素からできているので、遺骨を人工ダイヤモンドとすることも可能になっています。

 

堆積岩の種類

堆積岩のうち有名な6つの岩石を紹介していきます。

6つの堆積岩はそれぞれ、構成している物質が違います。

れき岩・・・粒が2mm以上の土砂からできています。角がとがった粒からできているものは角れき岩といいます。表面はボコボコしている。

砂岩・・・粒が0.06~2mmの土砂からできる岩石。表面には肉眼で粒が見られる。

泥岩・・・粒が0.06mm以下の土砂からできる岩石。表面にデコボコはほとんどない。

上の3つの堆積岩はどれも土砂からできています。そのため、粒をよく見ると角が取れています

下の3つは土砂以外のものからできています。

凝灰岩・・・噴火の際に出てくる火山灰や軽石などの火山噴出物からできる岩石。発見されるとその年代に火山の噴火が起きたことがわかる。

石灰岩・・・生物の死がいからなる。主成分はサンゴや貝、骨などの炭酸カルシウム。色は白っぽい。

チャート・・・生物の死がいからなる。主成分は放散虫などの二酸化ケイ素。色は赤や黄色っぽい。

 

これらの堆積岩は特定の場所、条件でつくられるため堆積岩によってその時代の環境などを推定することができるのです!

 

石灰岩とチャートを塩酸に入れてみる

石灰岩とチャートはどちらも生物の死がいからできていますが、成分が違うため塩酸に入れると違いがよく現れます

写真のように石灰岩は激しく泡が発生しますが、チャートは反応を起こしません

発生している気体は二酸化炭素です。

 

まとめ

堆積岩は地球内部の高温高圧の環境でつくられる

れき岩、砂岩、泥岩は土砂から、凝灰岩は火山噴出物から、石灰岩とチャートは生物の死がいからからできている

石灰岩は塩酸と反応して二酸化炭素を発生させるが、チャートは塩酸に反応しない

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この記事を書いた人

私立中・高一貫校の現役理科教員です。
専門は生物学で、中学・高校理科の教員免許を持っています。
子供のころ勉強に使っていた学習サイトを自分でも作りたくでトライし始めました!
理科の授業を「何度でもふりかえる」ことが出来るように、知識+思考力がつくサイトにしていくのでよろしくお願いします!

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