岩や石はどのように出来るのだろう?
岩を砕くと砂になります。それ以外でも、水や風によっても岩は崩れます。
しかし、自然界にはいずれ岩がなくなってしまうかというと、そういうわけではないですよね。
では、岩はどのように出来ているのでしょう?
岩のでき方は、大きく分けて2通りあります!
①マグマが冷えて固まってできた「火成岩」
②土や海の底で、大きな圧力がかかって固まってできた「堆積岩」があります。
今回は「火成岩」について説明していきます。
火成岩の模様は冷え方によって変わる!
これらの6つともすべてマグマが固まってできた「火成岩」ですが、それぞれ成分や冷え方が違うので、色や模様が異なるんです!
まず、冷え方によって「火成岩」は火山岩と深成岩に分けられます。
火山岩・・地表付近で、急激に冷やされてできた
深成岩・・地下深くで、ゆっくりと冷やされてできた
という違いがあります。
火山岩は噴火などで、地表に現れたマグマが冷たい空気に触れることで、一気に固まってできるが、深成岩はマグマだまりからもれて、地中でゆっくりと温度を下げながら固まったということです。
火山岩は、流紋岩(りゅうもん)、安山岩(あんざん)、玄武岩(げんぶ)
深成岩は、花崗岩(かこう)、閃緑岩(せんりょく)、斑れい岩(はんれい)です。
色については、マグマのねばりけが関係しています。
火山岩と深成岩の2つを合わせて火成岩と呼びます。
ごちゃごちゃになりやすいですが、上の文字のように1文字ずつもらって完成!みたいな感じで覚えるといいかなと思います。
火山岩と深成岩の模様の違い
実際に岩石を観察してスケッチすると、それぞれこのようになっています。
火山岩のほうは、石基(せっき)という小さな粒がたくさんあり、大きめの斑晶(はんしょう)はあまりありません。このような組織を斑状組織(はんじょうそしき)といいます。
一方、深成岩は、ゆっくりと冷やされるため、大きな斑晶がたくさんでき、石基はありません、同じ大きさの粒でできていることから、このような組織を等粒状組織(とうりゅうじょうそしき)といいます。
※「斑」と「班」の文字の間違いに気を付けましょう!「斑」は違った色の混じった模様という意味があります。地学用語で出てくるのは、ほぼ斑です。
まとめ
火山岩 | 深成岩 | |
---|---|---|
組織 | 斑状組織 | 等粒状組織 |
白 | 流紋岩 | 花崗岩 |
安山岩 | 閃緑岩 | |
黒 | 玄武岩 | 斑れい岩 |
火山岩と深成岩を合わせて火成岩という
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