マグマが固まってできる火成岩の種類とそれぞれの違いを知ろう!

岩や石はどのように出来るのだろう?

岩を砕くと砂になります。それ以外でも、水や風によっても岩は崩れます。
しかし、自然界にはいずれ岩がなくなってしまうかというと、そういうわけではないですよね。

では、岩はどのように出来ているのでしょう?

岩のでき方は、大きく分けて2通りあります!
マグマが冷えて固まってできた「火成岩
土や海の底で、大きな圧力がかかって固まってできた「堆積岩があります。

今回は「火成岩」について説明していきます。

火成岩の模様は冷え方によって変わる!

上の写真の6つの岩石をよく見ると、色や模様が違いますね!上のものほど白く、下のものほど黒くなっているのがわかります。もっとよく見ると、右の3つのほうが、白黒の模様がはっきりとしていますよね。

これらの6つともすべてマグマが固まってできた「火成岩」ですが、それぞれ成分や冷え方が違うので、色や模様が異なるんです!

まず、冷え方によって「火成岩」は火山岩と深成岩に分けられます。

火山岩
・・地表付近で、急激に冷やされてできた
深成岩・・地下深くで、ゆっくりと冷やされてできた

という違いがあります。
火山岩は噴火などで、地表に現れたマグマが冷たい空気に触れることで、一気に固まってできるが、深成岩はマグマだまりからもれて、地中でゆっくりと温度を下げながら固まったということです。
火山岩は、流紋岩(りゅうもん)、安山岩(あんざん)、玄武岩(げんぶ)
深成岩は、花崗岩(かこう)、閃緑岩(せんりょく)、斑れい岩(はんれい)です。

色については、マグマのねばりけが関係しています。 

山岩と深岩の2つを合わせて岩と呼びます。
ごちゃごちゃになりやすいですが、上の文字のように1文字ずつもらって完成!みたいな感じで覚えるといいかなと思います。

火山岩と深成岩の模様の違い

実際に岩石を観察してスケッチすると、それぞれこのようになっています。

火山岩のほうは、石基(せっき)という小さな粒がたくさんあり、大きめの斑晶(はんしょう)はあまりありません。このような組織を斑状組織(はんじょうそしき)といいます。
一方、深成岩は、ゆっくりと冷やされるため、大きな斑晶がたくさんでき石基はありません、同じ大きさの粒でできていることから、このような組織を等粒状組織(とうりゅうじょうそしき)といいます。

「斑」と「班」の文字の間違いに気を付けましょう!「斑」は違った色の混じった模様という意味があります。地学用語で出てくるのは、ほぼ斑です。

まとめ

 火山岩深成岩
組織斑状組織等粒状組織
流紋岩花崗岩
 安山岩閃緑岩
玄武岩斑れい岩

火山岩深成岩を合わせて火成岩という

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この記事を書いた人

私立中・高一貫校の現役理科教員です。
専門は生物学で、中学・高校理科の教員免許を持っています。
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