噴火で出てくる火山噴出物の特徴を観察しよう!

火山大国日本

日本は火山大国と呼ばれるほど、火山の活動が盛んです。
国内の噴火は1年間で5回ほど観測されています。また、世界の火山危険度ランキング1位には日本の硫黄島が選ばれており、活火山(活動している火山)の数は111個で世界4位です。こういった火山の噴火は海外ではほとんど起きない国もあります。

ではなぜ日本には火山の噴火が多いのでしょうか?

それは、日本が4つのプレートの上に乗っていることが関係しています。インドネシアも同じ理由で火山が多くあります。

プレートの数と火山の関係

プレートが多いと火山も多くなる理由を説明します。

①プレートの移動によって摩擦熱が生まれ、マントルが溶けて水のはたらきによってマグマになる
②密度が小さくなったマグマが上昇し、マグマだまりが形成される。
③マグマだまりのマグマがあふれて上昇する。
マグマに含まれる水が水蒸気になって膨らみ、地表に勢いよく現れる。これが噴火!

というわけです。では、噴火によって何が出てくるのでしょう?

火山からできてきたもの

上の写真は雲仙普賢岳の噴火の時にできてきたものです。

火山が噴火するといろいろなものができてきます。噴火で出てきたものをすべてまとめて火山噴出物といいます。1つ1つ見ていきましょう!

軽石
上の写真(左)のように白くて、多くの穴が開いています。(多孔質)そして持つとわかりますが、めっちゃ軽いです!水に入れると浮きます。軽石が軽い理由は、たくさんの穴が開いているからですが、どうやって穴ができたのでしょう?
ホットケーキを想像するとたくさんの穴が開いていますよね。なぜ空いているかというと、ベーキングパウダーが入っているからです。

ベーキングパウダーは、加熱されると二酸化炭素を発生させます。この二酸化炭素が生地の中に封じこまれた結果、穴が開きます。
軽石も同じように、穴の部分には、もともと火山ガスが含まれており、それが抜けたためたくさんの穴が出来るわけです。たくさんの穴が開いているから軽いんですね!

ちなみに、庭にある踏むと音のなるあの白い防犯石は軽石です。

火山弾
上の写真(右)のように黒い石です。割とふつうの石ですが、よく見るときらっと光る部分があります鉱物が含まれているからです。
噴火から出てくる石で大きなものは2mほどのものが飛んできます。

火山ガス
噴火の際に出てくるガスで、ほとんどが水蒸気で、そのほかには、二酸化炭素や二酸化硫黄が含まれています。

火山灰
マグマが砕けて、細かな粒になったもの。空気中に長い間漂う。

溶岩
マグマが冷えて固まって岩になったもの
粘性が高く流れず、盛りあがったものは溶岩ドームと呼ばれる。

このようにいろいろな種類のものが噴火によって出てきます!

まとめ

火山の噴火で出てくるものをすべてまとめて火山噴出物という。
軽石は、中に入っていた火山ガスが抜けたため穴だらけで軽い。

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この記事を書いた人

私立中・高一貫校の現役理科教員です。
専門は生物学で、中学・高校理科の教員免許を持っています。
子供のころ勉強に使っていた学習サイトを自分でも作りたくでトライし始めました!
理科の授業を「何度でもふりかえる」ことが出来るように、知識+思考力がつくサイトにしていくのでよろしくお願いします!

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