質量パーセント濃度の計算を「公式なし」で中学生向けに解説!

今回の学習で学ぶこと

おいしいカルピスが飲みたい!!

じゃあ次のA・Bどっちの方が飲みたい?

今回の問題!!

B!!

なんで?

量が多いから!!

確かにな、、、

でも、今回は甘いカルピスがどっちなのかを考えていきます!

了解っ!

それじゃあ授業スタート!

この授業はYoutubeでも解説しています!

Youtubeの方が音声があってわかりやすいので、動画が見れる環境の方はこちらの方がおすすめです!

目次

カルピスの濃度を比較しよう!

今回の問題!!

どっちの方が甘いでしょうか?

「濃度」を比較すればいいんだよね

そうです!

A・Bの2種類のカルピスの濃度を比較したいですが、問題は原液の量も水の量も一致していないことです。

例えば、水が両方とも200g で一緒だったら、簡単に比較することができますね。

水が両方200gならBの方が絶対に甘いね!

しかし、今回は水の量も現役の量もバラバラ!だから計算が難しいんです!

こういう時は%を使って比較します

割合のことだね

今回勉強するのは「質量パーセント濃度」です

質量パーセント濃度とは

質量パーセント濃度は溶液にどのくらい溶質が溶けているかを示します

質量パーセント濃度は「溶液」中にある「溶質」の割合を%で表したもの

溶液?溶質??

その辺の用語を押さえておきましょう!

用語を覚えよう!

溶質→水などに”溶けている”物質

固体とは限らない

溶媒→物体を”溶かしている”物質

中学校の場合、溶媒はほとんどが水です!(高校ではベンゼンとか)

溶液溶質溶媒を合わせたもの(要するに全体)

溶液は水に溶けている場合は、水溶液と書くことが多いです

砂糖水の場合・・・溶質=砂糖溶媒=水溶液=砂糖水

溶、溶、溶ばっかでわかりにくっ

用語を押さえて具体例をイメージしてみましょう

質量パーセント濃度は溶液(全体)の中にどれくらい洋室が溶けているかを表してくれます。

例えば、質量パーセント濃度10%の砂糖水200gには砂糖がどのくらい入ってるか考えてみます

200gのうち10%が砂糖だから、計算すると200g × 0.1 (10%) = 20gだから、

この砂糖水の中に、砂糖は20g入っているとわかります。

1000円の中の200円は20%と同じだね!

これを式に表したのがこれ!

質量パーセント濃度の唯一の式

なんか難しそうだね

ううん!質量パーセント濃度の計算はこれ1つだから簡単だよ♪
実際にカルピスで計算してみよう!

カルピスAの質量パーセント濃度を計算

原液40gと水150gをさっきの式に代入します

代入した式

代入して計算するだけだね!

カルピスBの質量パーセント濃度を計算

同じようにBも代入して計算しよう!

代入した式

Aの方が少しだけ甘い!

質量パーセント濃度の公式を使えば比較がしづらい2つの水溶液の濃度を調べることができます!

他にも理科の実験は、濃度が超重要になるから、質量パーセント濃度を基準に実験を行うことが多いです。

例えば、質量パーセント濃度3%の塩酸を使うみたいな感じです。

質量パーセント濃度の公式に入れるだけでOK!!

でもあんまり式丸暗記はしてほしくないかな

つぶやき

公式を覚えて、それに代入すれば質量%濃度の計算はかなり簡単にできるんだけど、、、

公式に入れればOKじゃなくて、質量パーセント濃度は溶質が溶液中に何%存在しているのかを示す式だから、 溶かした物質(溶質)÷ 溶液(全体)すれば良いと考えれるようになるといいですね。

公式はいつか忘れちゃうけど、こういった本質は忘れないから 公式覚えるんじゃなくて、仕組みを理解するようにしてください。

質量パーセント濃度を使って計算だ!

それじゃあ計算問題をやっていこう!
今回はこの3問をやっていくよ!

今回の問題

先に考えてみたい人は解いてから解説を読んでね♪

Q1.質量パーセント濃度を求める

まずは質量パーセント濃度を求めるQ1から

今回の問題

公式に当てはめればいいよ!

公式なんだっけ?

公式を忘れちゃた人は

そのまま代入して

計算するだけ!

簡単じゃん!

質量パーセントの濃度を問われたら式に代入するだけ♪

Q2.水(溶媒)を求める問題

次の問題っ!

これも代入すればいいね!

公式を忘れちゃた人は

あれ?計算できなくなっちゃった

分母にxがあると少し工夫が必要です!

分母を消すために両辺に同じ数をかけ算をしてもOKです!

どういうこと?

1+2=3で考えてみます

数学の授業で習うように=で結ばれている式は、両辺に同じ数を足したり、引いたり、かけたり、割ったりしても=が成り立ったままです。

例えば、1 + 2 = 3の式の両辺に2をかけ算しても

(1 +2 ) × 2 = 3 × 2 になって

計算しても2 + 4 = 6で式が成り立ったままです

同じ数をかけ算していいんだね

そういうことです!

1/3 + 1/3 = 2/3 の分数の式でも同じことができます。

=で結ばれている両辺に同じ数を「+」「ー」「×」「÷」してもOK

この法則を使ってさっきの問題を解くんだね!

分母のxが邪魔だからどうすればいい?

1/3の時は3をかけて消したから、、、

x+10をかけ算する?

大正解!!

両辺に(x+10)をかけ算してあげます!

全体をかけ算するという意識でx+10ではなく、(x+10)のように( )に入れてかけ算しましょう!

そうすると分母のx+10を消すことができます!

あとはできそう!

両辺の残っている数を書きます。

次は左辺の+50が邪魔だね

両辺ー50すればいい!

両辺に同じ数を「+」「ー」「×」「÷」してもOKだからー50してあげます

あとは計算するだけ!

ってことで答えは190gになります!

↓全部まとめると↓

手順のおさらい

① 溶質・溶媒・溶液の何を聞かれているのかを問題文から考える

② 質量パーセント濃度の式に代入する

分母にxがある時は分母ごと( )に入れて両辺にかけ算する

④ あとはいい感じに計算する

Q3,砂糖(溶質)を求める

最後は一番難しい問題です!

頑張るぞっ!

最後の難問!

とりあえず代入だ!

公式を忘れちゃた人は

xが2か所でてきた!

大丈夫!さっきと同じように解けるよ!

分母を消せばいいのかな?

じゃあ何をかけ算すればいい?

分母の(230+x)だ!

大正解!!

両辺に(230+x)をかけ算してあげます。

そーするとあとは同じように分母が約分できます!

両辺きれいにして

左辺の+8xが邪魔だね!

両辺を比較してから「左辺に数字」を「右辺にxを固める」って方針で考えるよ

じゃあ消してあげよう!

逆の−8xをしてあげよう!

あとは計算するだけ!

完璧♪これで質量パーセント濃度の計算はバッチリだね♪

↓全部まとめると↓

まとめ

質量パーセント濃度の計算方法

① 溶質・溶媒・溶液の何を聞かれているのかを問題文から考える

② 質量パーセント濃度の式に代入する

分母にxがある時は分母ごと( )に入れて両辺にかけ算する

④ あとはいい感じに計算する

今回のまとめクイズ!

自分で解いて答えを確認してみてね♪

Q4
答えは、

12.5%

Q5
答えは、

188g

Q6
答えは、

10g

次の学習も一緒に頑張ろうね!

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