恒星と惑星
いきなりですがクイズです!
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月は太陽の光を反射して光っているんだったね
夜空を見ると星や月が見えますが、星は自分で光っていますが、月は太陽の光を反射して光っていましたね。
太陽や星のように自ら光っている天体を恒星といいます。
ある時、天体観測していた人が、不規則に移動する天体を発見したんです。
星座を作る星は動いていないから地球の自転と公転によって動いて見えるはずなのに、1つだけその規則と全く違う動きをする星があったんです。
この変な星を惑ったように動いているから惑星と名付けました。
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惑星は聞いたことある!火星とか金星のこと!
そうです、惑星とは火星や金星のような地球と同じように太陽のまわりを公転している天体のことをいいます。
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ちなみに、月は地球のまわりを公転しているので衛星といい惑星とは別です。
今回は不思議な動きをする惑星について学んでいきましょう!
金星の動き
惑星が変な動きをするのは公転しているせいで、こんな変な動きをする星はほかにもありましたね。
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月!
そう、月も自身が公転しているから変な動きに見えるんでしたね。
![](https://hario-science.com/wp-content/uploads/2020/04/月の満ち欠け2-300x236.png)
だから惑星の位置や形も月と同じように考えることができます!
今回は地球よりも内側を公転している金星の見え方について考えていきましょう。
惑星も月と同じように位置や形を考えてOK
金星が見える時間と方角
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星が見えるのは夜じゃないの?
実は違います。月が見える時間を思い出してください。
月は地球のまわりを公転してるから、太陽側の位置にあったり、逆にあったりして、昼に見えることも夜に見えることもありました。
しかし、金星は地球の内側を公転してるから、「常に地球よりも太陽に近い場所にある」んです。
ということは金星は常に太陽と同じ方角にあるということです。
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それだと太陽がまぶしくて見えなくない?
だから太陽の光が弱い朝と夕方にしか肉眼で金星をみることができないんです!
![](https://hario-science.com/wp-content/uploads/2020/05/金星1-613x1024.png)
地球上の位置で朝・昼・夕がわかることをまだ学んでいない人は先にコチラ↓
![](https://hario-science.com/wp-content/uploads/2020/04/太陽が当たる範囲①-300x185.png)
金星が見えるのは朝と夕方だけ
宇宙から見たイラストで金星の見え方を考えましょう。
金星は太陽のまわりを公転しているから軌道を書くとこうなります。
![](https://hario-science.com/wp-content/uploads/2020/05/金星3-927x1024.png)
![](https://hario-science.com/wp-content/uploads/2020/03/498-scaled-e1584787281361.jpg)
月と同じように、金星の位置で光り方が変わるんだね
しかし、1つ注意があって、朝ならどの金星も見えるというわけじゃないんです。
イラストの右半分の範囲にある金星は朝見ることができますが、左半分の位置にある金星は地面に隠れて見えないんです。
(棒人間を大きく書いていますが本当は地球のがはるかに大きいから)
![](https://hario-science.com/wp-content/uploads/2020/05/金星2-1024x776.png)
逆に夕方は左半分の位置にある金星しか見えないということです。
朝に見える金星を「明けの明星」といいます。
明けの明星が見える条件は朝&東の空となります。
なぜ東の空かわからない人はコチラを読んでください↓
![](https://hario-science.com/wp-content/uploads/2020/04/太陽が当たる範囲①-300x185.png)
夕方に見える金星は「よいの明星」といい、西の空に見えます。
金星の形
月と同じように金星の形を確認しましょう。
月の時は赤い線を引いて地球から見える半分を考えましたね。
金星の場合も同じように、やっていきましょう!金星の場合は月と違って軌道が複雑なので、詳しく考えていきます。
①まず最初に地球上の自分が立っている位置(朝or夕)から金星の中心に線を引きます。
![](https://hario-science.com/wp-content/uploads/2020/05/金星4-1024x570.png)
この時頭の位置じゃなくて、足元から線を引くことに注意してください。
![](https://hario-science.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_2832-1-scaled-e1584787651854.jpg)
何で目で見てるのに足からなの?
地球の大きさに比べたら人間なんて小さいですからね、上にある頭から線を引くとその分ずれちゃうんです。
②次に地球から引いた線に対して垂直な線を金星の中心から引きます。
![](https://hario-science.com/wp-content/uploads/2020/05/金星5-1024x571.png)
金星が半分になりましたね。
③最後に地球から見える範囲を見て形を考える。
![](https://hario-science.com/wp-content/uploads/2020/05/金星6-1024x535.png)
半分になった金星の手前(赤色に塗った部分)が地球から見える金星の姿です。
赤色の部分だけで考えると、金星の右端だけが光っていますよね。
つまり、地球からは右端が光る三日月の形をした金星が見えるってことです!
金星の形を考える時は必ず地球から引いた線に垂直な線を引いて考える!
さて、これで金星の形の考え方がわかったので、他の位置で見える金星についても考えてみましょう!
すべての位置で金星の形を考えると、
![](https://hario-science.com/wp-content/uploads/2020/05/金星7-942x1024.png)
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金星の大きさが違う!
そう!金星の大きさは地球と金星との距離が関係してます。
月は地球からほぼ同じ距離で公転していたけれど、金星は太陽のまわりを公転しているから、タイミングによって遠かったり、近かったりするんだね。
だから遠くに金星がある時は小さく、近くに金星がある時は大きく見えるんだ。
また、形に注目すると近くにある金星は大きく欠けていて、遠くにあるほど欠けが少ないんだね。
明けの明星は左側が明るくて、よいの明星は右側が明るいことも確認できますね。
近くにある金星は大きく見えるが、欠けて見える部分が多い
遠くにある金星は小さく見えるが、欠けて見える部分が少ない
金星や火星、地球のように太陽のまわりを公転している星を惑星という
朝東の空に見える金星を明けの明星、夕方西の空に見える金星をよいの明星という
金星は地球に近い位置にあるほど大きく、欠けて見える
次の学習
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