示相化石は当時の様子がわかる化石！詳しく解説！【中学理科】

それじゃあ授業スタート！

示相化石とは？

示相化石は「当時の環境」を知ることができる化石です。

当時の環境ってのは、その地層ができた場所がどんな場所なのかなどの情報のことです！

示相化石は当時の環境を調べる化石

同じような化石に示準化石もあります。

覚え方は手相は手の様子（様相）を知ることができるができるので示相化石は環境って覚えましょう！

示相化石の条件

①示準化石と同じように特定の場所にしか生息していないと意味がありません。

例えば人間の化石ができたとして、人間の化石を発見しても人間は世界中のどこにでも生息することができるので（海でもそこで亡くなったかもしれないし） 化石からそこが昔どんな場所だったのかを特定することができません。

そのため、示相化石には特定の限られた環境でしか生きることができない贅沢な生物が選ばれます。

②示相化石は示準化石と違って年代はどうでもよくて、環境だけを知りたいから、なるべく長い年代にわたって生き続けためちゃくちゃ強い種の方が他の年代とも比較がしやすいため、良い示相化石といえます。

テストでよく出る示相化石

示相化石はこの４つを覚えるだけでOKです！

サンゴ

サンゴは温暖＆浅い＆キレイという条件を満たした海域だけに生息しています。

水温が18～30度の熱帯・亜熱帯地域に生息し、光合成のために太陽が当たりやすい浅い場所を好みます。

サンゴは実は植物ではなく動物でサンゴポリプ（小さな動物）が集まってできています。そして、これは褐虫藻という植物と共生をしています。サンゴの色はそれ自体の色ではなくて、この褐虫藻の色によってカラフルなように見えるんです！

現在の地球ではその条件に当てはまりサンゴが生息しているエリアはたったの0.2%しかないとされています！

示相化石の条件は限られた場所にのみ生息する！だったね

サンゴは非常に長生きで、一部のサンゴのコロニー（集団）は数千年にわたって生きて成長をします。

サンゴが見つかる＝暖かくてきれいな浅い海“だった“というのが重要です！サンゴの化石からわかるのは発見当時の環境ってことに注意しましょう！

サンゴが「暖かく」「キレイで」「浅い」「海」の示相化石であることは他の３つに比べてテストによく出るので、しっかりと覚えておきましょう！

アサリ

潮干狩りでとられることからもわかるように、あさりは浅い海によく生息しています。

特に干潟（潮の満ち引きによって水位が変動する場所）にいます。

二枚貝の殻の成分は炭酸カルシウム（CaCO₃）でできているのでシジミとともに化石として残りやすいです。

そもそも貝が見つかるということは、その地層は当時、海の中にあったことがわかりますね。

シジミ

シジミは淡水の場所や淡水と海水が混じり合う場所（汽水域：川と海の境目）に生息します。

そのため、シジミが見つかると当時、河口や湖だったことがわかります。

シジミのテストに出るので覚えておきましょう！

ブナ

ブナは温帯に生える樹木です。

4000～5000年前にブナの祖先が生まれ、2000年前ごろから寒冷地に存在するようになりました。

日本でも北海道から九州の山岳地帯まで広範囲に見られるから、示相化石の条件の長い時間＆広範囲の地域に生息していたことが満たされています。

葉の化石のほかにもどんぐりの化石になって当時の環境を教えてくれます。

ブナの木は硬くて重いので家具や床、薪にも使われています。

まとめ

今回のまとめクイズ！

シジミはどんな環境を示す示相化石？

暖かくてキレイな浅い海

深い海

河口や湖

シジミはどんな環境を示す示相化石？

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