地震計は日本に何個あるでしょうか?
地震計は地震の揺れの大きさを測定するための装置です。
その数は日本全国で4373個設置されています。これが多いのか少ないのかは、微妙なところですね。
地震計で地震を記録することで、その地震がどのような揺れなのかがわかり、耐震の研究に活用したり、地盤の危険度を測定できたりしています。
では、地震計はどのようにして、地震の記録を行っているのでしょうか。
地震計の仕組み
地震計は365日24時間常に地震の揺れを記録紙に記録しています。
紙に記録するということは、当たり前ですが、「紙だけをおさえてペンを動かす」ことで書けます。
当然どちらかを動かして、もう片方を固定しないと紙に記録はできませんね。
では、地震で全体が揺れてしまうはずなのに、地震計はどのようにして記録紙に記録をすることができていいるのでしょうか?
地震計を簡単なイラストで表すと上のようになります。
最大のポイントは記録用の針がおもりの下についていることです!
地震が起こると地震計全体が揺れますが、重たいおもりは、小刻みな揺れではあまり動きません。
実際になにか重たいものをひもでつるして、手で小刻みにひもを動かしてもものはその場にとどまっています。ちなみに、これは有名な慣性の法則です。
つまり、地震計は「記録紙のみが動き、おもりについた針は動かない」ため、記録ができているんです。ペンで紙に書く時とは逆というわけですね。
記録紙が常に少しずつ回転して、24時間常に記録を続けています。
地震計の記録紙には、揺れがないときは直線が書かれ、揺れている時はジグザグな線が書かれます。この線の振れ幅によって、震度の大きさが決められています。
ちなみに、地震の揺れは上下に揺れる波もあれば、左右に揺れる波もあります。上のイラストの地震計は左右の揺れしか観測できないので、バネを用いて上下の揺れを観測できる地震計もあります。
まとめ
地震計はおもりについた針は動かず、紙だけが動くことで、地震の波を記録している
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