化学反応式の作り方と中学で習う化学反応式の例!

原子は化学変化でどう変わる?

物質を加熱したり、電気を流したりして別の物質に変化させることを化学変化といいました。

今回は化学変化を化学式を用いて、化学反応式を作る方法を学んでいこうと思います。

化学反応式を書くと、反応の前後で何gの物質から何gの物質ができるのかなどの情報を得ることができます!ぜひ化学反応式を書けるようにしましょう!

 

原子には3つの性質がありました。そのうちの1つが、「原子は新しくできたり、別の原子に変わったり、無くなったりしない」というものでした。

つまり、化学変化の前と後で存在している原子の種類や数は変わらずに、その組み合わせが変わることで別の物質に変化しているんです!

水を電気分解した時の化学反応式を考えよう

水の電気分解したときの化学反応式を書いていきます。

まず化学反応式を考える前に、水を電気分解した時の反応を思い出します。

水を電気を流すと、酸素と水素に分解されました。化学式で書くとH₂OがO₂とH₂に化学変化しました。

化学反応式を書く時は原子のモデル図を書くことが大切です!モデル図を書くことで記号よりも視覚的に考えることができるのでオススメです。

ポイントは反応前後で原子の種類と数が変わらないことです!このことに注意して下のように化学反応式を書いていきましょう。

①まずは原子をモデル図で書いて、反応前と反応後の原子の種類と数を数えます。数が少ない原子があれば、反応にでてくる化学式で数を増やします。今回の場合は反応前(左)に酸素原子が1つ足りませんが、酸素原子1つだけ増やしてはいけません。反応に使われているH₂O(水)として増やさなければいけません。

②左にH₂Oを増やしたら、もう一度両側の原子の数を数えます。すると、右が水素原子2個少ないです。なので、水素を化学式で増やします。両側がぴったりになりましたね!

③最後に原子で考えていたものを記号で表します。反応前はH₂Oがつなので2H₂O、反応後は2H₂とO₂になります。この2つをでつないで、2H₂O→2H₂+O₂となります。これで完成です!

化学反応式は→で表記します。これは、反応前後で別の物質に変わっていて、戻ることはないことを表しています。=で書かないように注意しましょう。化学式の書き方についてはコチラ

よく出てくる化学反応式

酸化銀の分解 2Ag₂O→4Ag+O₂

マグネシウムの加熱 2Mg+O₂→2MgO

炭酸水素ナトリウムの熱分解 2NaHCO₃→Na₂CO₃+H₂O+CO₂

鉄と硫黄の化合 Fe+S→FeS

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この記事を書いた人

私立中・高一貫校の現役理科教員です。
専門は生物学で、中学・高校理科の教員免許を持っています。
子供のころ勉強に使っていた学習サイトを自分でも作りたくでトライし始めました!
理科の授業を「何度でもふりかえる」ことが出来るように、知識+思考力がつくサイトにしていくのでよろしくお願いします!

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