多細胞生物と単細胞生物の違い
生物の体は細胞という小さな単位でできていて、人間は多くの細胞によって構成されています。
人間は最初は受精卵という1つの細胞が、細胞分裂を繰り返して、多くの細胞になります。
この増えた細胞はそれぞれ、脳や筋肉、骨のようにいろいろな機能を持つように変化していき、それぞれの役割を果たします。
このように多くの細胞から体ができている生物を多細胞生物といいます。多細胞生物はヒトもそうですし、多くの生物が多細胞生物に分類されます。
逆に1つの細胞から体ができている生物を単細胞生物といいます。単細胞生物の例として、ゾウリムシやアメーバなどの微生物があげられます。細胞が1つだけなので、大きな体をつくることができません。ちなみに、現在知られている大きな単細胞生物は海ぶどう(クビレズタ)があげられます。
単細胞生物は細胞が1つだけで、大きな体をつくれませんが、すごいところがあります!
多細胞生物は1つ1つの細胞がそれぞれの役割を担っていますが、単細胞生物の細胞は1つだけなので、1つの細胞で、栄養を取り入れたり、消化したり、動いたり、子孫を残したりできるんです。たった1つの細胞だけなのに!
多細胞生物の組織と器官
多細胞生物の体はいろいろな機能を持っている部分が集まってできています。
人間の場合は、脳や心臓、肺、胃、肝臓などです。これらのことを器官といいます。植物の場合は花、葉、茎、根などに分かれますね。
器官を細かく見ると、皮膚や筋肉、血管からできています。これらをつくる上皮組織や筋組織という細胞が集まったものを組織といいます。
まとめると、細胞が集まって組織ができ、組織が集まって器官ができ、器官が集まって個体ができるというわけです。
細胞→組織→器官→個体
たくさんの細胞が違う働きをするからこそ、多細胞生物の体は複雑で、いろいろなことができるようになっているんですね!
まとめ
多くの細胞からできる生物を多細胞生物、1つの細胞からできる生物を単細胞生物という
単細胞生物の細胞は1つでいろいろな機能を持っている
細胞→組織→器官→個体 という役割分担された細胞によって多細胞生物の体は複雑に出来ている
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