火山の噴火で飛び出す”火山噴出物”について解説!【中1地学】

今回の学習で学ぶこと
  • 6種類の火山噴出物が覚えられる!
  • それぞれの特徴をわかりやすく解説!

桜島で噴火があったから火山から離れて〜ってニュースでやってる!

↑これが桜島(鹿児島)↑

噴火があると遠くまで避難しないと危ないんだ!

そこまで逃げる必要ある?

噴火が起こると火山から数キロ先まで飛んでくるものもあるんだ!

それは怖い、、、

今回はそんな噴火の時に火山から飛び出す”火山噴出物”ついて勉強しよう!

それじゃあ授業スタート!

目次

火山大国日本

日本は火山大国なんだよね?

日本は火山大国と呼ばれるほど、火山の活動が盛んです。

国内の噴火は1年間で5回ほど観測されています。また、世界の火山危険度ランキング1位には日本の硫黄島が選ばれており、活火山(活動している火山)の数は111個で世界4位です。こういった火山の噴火は海外ではほとんど起きない国もあります。

なんでそんなに噴火が多いの?

それは日本が4つのプレートの上に乗っているからです!

日本で地震が多い理由

プレートが多いと火山も多くなります!

日本はこのように4つのプレートの境目に乗っています。

プレートの動きによってマグマが発生して噴火を引き起こしています。

①プレートの移動によって摩擦熱が生まれ、マントルが溶けて水のはたらきによってマグマになる
②密度が小さくなったマグマが上昇し、マグマだまりが形成される。
③マグマだまりのマグマがあふれて上昇する。
マグマに含まれる水が水蒸気になって膨らみ、地表に勢いよく現れる。これが噴火!

ってわけで、複数のプレートの上にある日本やインドネシアは火山大国になんです

火山が多い日本だからこそのメリットもあるけど、注意しないといけないこともあるからしっかりと勉強しよう!

日本は火山のおかげで温泉がたくさんあるけど、危険な時もあるもんね!

火山噴出物

火山から出てくるものをまとめて「火山噴出物」といいます

たくさん飛び出てくるんだ!

中には大きくて危険なもののあるからしっかり覚えておこう!

火山ガス

噴火や火山活動で発生するガスです。

観光地でもみられるね

火山ガスは噴火をする前も火山活動で発生しています。

主成分は水蒸気だけど、有毒な成分も少し含まれている

水蒸気の他には、硫化水素や二酸化硫黄が含まれており、吸い込むと命の危険を及ぼす可能性もある。

匂いは卵が腐ったような匂いがある(腐卵臭:硫黄の匂い)

関連授業

中2化学の授業で硫黄を使って「噴火を再現した実験」をYoutubeで紹介しているから興味がある人はチェックしてね

火山灰

火山から噴き上げられた超細か〜〜い灰のこと!

どのくらい細かいの?

1mm以下の微粒子なのでギリギリ目で見えるくらいです!

火山灰は見た目は灰のようだけど、実はガラスの範囲や鉱物の粒でできています。

風に乗って、数百km先まで飛んでいくこともあり、雨と混ざるとコンクリートのように固まることもあり、危険を及ぼしています。

江戸時代では浅間山が噴火(1783年)したことが原因で、火山灰が農地を覆い作物が育てられなくなり、天明の大飢饉を起こす原因にもなっています

火山灰のせいで太陽が遮られたりエンジンが故障したりするんだ

火砕流

これが一番危険!ものすごいスピードで流れてくる高温の物質です!

めちゃくちゃ怖い!

火砕流は、火山灰や岩石、ガスが混ざり合って時速100キロメートル以上で、火山の河口から流れてくるものです。

温度は300度から800度で建物や人を焼き尽くします。

1991年に雲仙普賢岳で起こった火砕流では43人の方が犠牲になってしまいました

ものすごいスピードだから逃げる事は不可能!火山の噴火警報が出ているときは絶対に近寄らないようにしましょう

桜島など、活火山は危険度を気象庁などが出していて、危険な時は入場規制が行われる火山も多いです

溶岩

溶岩はマグマが冷え固まったものです

めっちゃ熱い!

溶岩の温度は700度から1200度ほどで冷えると火山岩になります。

関連授業

マグマが冷えて固まると岩石になります!中1地学の授業が進むと学習します♪

火山弾

火山が噴火したときに飛んでくるものが2種類「軽石」と「火山弾」です!

こんな石が飛んでくるんだ!!

怖いよね。数km離れた場所にも届くことがあるから要注意!

石にしては変な形をしてるね

火山弾は溶けた状態で空中を飛んで、空中で固まったからこのような形になってるんだ!

高温状態で飛ぶから要注意!飛距離は数キロメートルにもなり、重さは数キログラムを超えるものも観測されている。

形は様々で、 空中で形が作られるため涙型やパン型など多彩な形を取る

有珠山で火山岩が車を突き破って貫通したり、 雲仙普賢岳で取材中の報道関係者の方が火山弾によって亡くなった事故もありました

軽石

軽石は名前の通り軽い石です!

そんなに軽いの?

水に浮くくらい軽いよ!

水に浮く軽石

軽石もマグマが冷えてできた石です。

軽石が軽い理由

噴火の時にマグマの中に二酸化炭素や水蒸気などのガスが封じ込められ、熱によって一気に膨張します。

冷えて固まる前は、ガスは石の内部にありますが冷えて固められると、閉じ込められていたガスが外に出て、中がスカスカの多孔質(穴だらけ)の構造になります。だから水より密度は小さく浮かぶ!

軽石は様々な用途で使われており、水はけを良くするための園芸用の土やコンクリートに混ぜる。軽量木材 などとして使われています。

火山噴出物は危険なものが多いね!

しっかりと知識を身につけて日常や旅行で気をつけておこう!

まとめ

今回のまとめ
  • 火山噴出物はこの6種類がある!しっかりと覚えよう!

火山灰・火山弾・軽石はテストで出やすいよ!

今回のまとめクイズ!

火山灰の説明として正しいものは?
火山灰の説明として正しいものは?
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次の学習も一緒に頑張ろうね!

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この記事を書いた人

私立中・高一貫校の現役理科教員です。
専門は生物学で、中学・高校理科の教員免許を持っています。
子供のころ勉強に使っていた学習サイトを自分でも作りたくでトライし始めました!
理科の授業を「何度でもふりかえる」ことが出来るように、知識+思考力がつくサイトにしていくのでよろしくお願いします!

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