光合成を中学生向けにわかりやすく解説!出入りする気体や葉緑体を調べよう!

今回の学習で学ぶこと
  • 光合成がどんなものかわかる!
  • 実験で何を調べているのか理解できる!
  • BTB液の実験で二酸化炭素の出入りについてわかる!
  • 斑(ふ)入りの葉の実験で日光&葉緑体のはたらきがわかる!

ご飯たべたくない、、、めんどい

わかる!動かずに生きられたらいいのにね!

植物はいいよな〜動かなくてもいいんだもの

植物は「光合成」ができるからね!

光合成?

ってことで今回は「光合成」について学習しましょう!

なんか導入が強引だけど気にするな!Let’s GO!!

光合成とは

光合成は植物が養分をつくる手段!

必要なものは「水」「二酸化炭素」「光」「デンプン」「酸素」を作り出します!

場所は植物の細胞内にある葉緑体で行われます

つまり、必要なものは「水」「二酸化炭素」「光」「葉緑体」だけど、役割が少し違います。

「水」と「二酸化炭素」は化学変化によって物質としてデンプンと酸素に変わりますが、「葉緑体」は変化しません!

料理に例えて

「水」「二酸化炭素」は材料

「光」は火

「葉緑体」はフライパン(なくならない)

と考えるといいです!

複雑で難しい、、

OK!OK!今回は実験で調べながら光合成について学んでいこう!

光合成の確かめたいこと!
  • 光合成に二酸化炭素が必要であること
  • 光が必要なこと
  • 葉緑体が必要なこと
  • デンプンができること

それじゃあ授業スタート!

この授業はYoutubeでも解説しています!

Youtubeの方が音声があってわかりやすいので、動画が見れる環境の方はこちらの方がおすすめです!

目次

光合成とは

そもそも光合成って何?

まずは光合成がどんなものか理解しよう!

私たち人間は、細胞の一つ一つでデンプン(養分)と酸素からエネルギーを作り出して生きています。

この時、細胞内ではデンプンと酸素から水と二酸化炭素を作る化学反応が起きています。

これが呼吸だね

正確には細胞の呼吸といいます
この過程で動物たちはエネルギーをつくります

このようにして、エネルギーを作り出すためには、デンプン(養分)が必要です。 動物は食べ物を食べることでデンプンを体内に取り入れて、呼吸できていますが、植物は食べないのでそんなことはできません。

そのため植物は光合成を行って養分を作り出しています

物質の出入りが呼吸の逆だね

そうです!動物と植物は助け合いの関係ってことかもね

とにかく植物の養分を作り出す方法が「光合成」ってこと!

でも、本当に光合成でこの反応が起きるの?
ってのが今回のテーマです!

どういうこと?
違うの?

もしかしたら違うかもだから調べてみよう!ってことです!

光合成で行うことが本当か調べよう!

今回調べる内容はこの4つ!

光合成の確かめたいこと!
  • 光合成に二酸化炭素が必要であること
  • 光が必要なこと
  • 葉緑体が必要なこと
  • デンプンができること

いろいろな実験で調べていましょう!

①光合成に二酸化炭素が必要であること

まずは二酸化炭素を調べます!

気体は見えないのにどうやって調べるの?

二酸化炭素は「水に溶けると酸性」という特徴を活用します!

ほうほう

使うのは「BTB液」です!

BTB液の特徴

BTB液は

酸性→赤・黄色 中性→緑色 アルカリ性→青色

に変化する試薬です!

少し複雑だけど、実験手順を見ていってください!

まず最初に水道水にBTB液を入れて緑色にした水をつくります。

水道水は中性だから緑色になります

緑色にした水道水に水酸化ナトリウム(アルカリ性)を入れて青色に変化させます

青色に変化した水に、今度は二酸化炭素(酸性)をブクブクさせます。

ブクブクして緑色になったら反応を止めます。

最初のBTB液は緑色だったからそれじゃダメなの?

最初の緑色と最後の緑色では中身が少し違うんだ

最初のBTB液は何も入ってない状態だから、中性の緑色を示しています。

その後に水酸化ナトリウムでアルカリ性を入れることで、BTB液は青色に変化しました。

わかりやすくするために、アルカリ性の粒を青色の粒で表現していきます

青色にしたBTB液に今度は二酸化炭素(酸性)を入れて、ちょうどぴったり中性になるように調整しました。

同じように、酸性の粒を黄色の粒で表現します

ブクブクをぴったり青と黄色の粒の数が一緒になるところで止めることで緑色にすることができます。

最初の緑と最後の緑の違いがわかりますか?

「粒がない」と「青と黄が2つずつ」の違いがある!

大正解!それが今回の実験で重要なんです

BTB液に青色の粒と黄色の粒を同じだけ言えることで、緑色(中性)に調整したBTB液を実験に用いる

調整したBTB液を試験管4本に分けて、そのうち2本にオオカナダモ(水草)を入れます。

4本に分けた試験管のうち、 2本は日光にあって、もう一方は真っ暗な場所に置いて日光を当てないようにして5時間放置します。

日光に当てたオオカナダモには変化が見られました!

気体が発生している!

そうですね!これは酸素と考えられます!

発生した気体

今回の実験では調べませんが、発生した気体は酸素です。光合成を行うとデンプンと酸素を生み出すことができるでしたね。

わかりやすくするために番号をつけて結果をみてみましょう!

日光に当てたオオカナダモ(①)のBTB液は青色になったね!

写真だと見にくいから結果を誇張して書くとこんな感じ!

①と③は変化したけどそれ以外はしてないね!

結果から考察していきましょう!

日光に当てたオオカナダモ①が青色に変化したことから「アルカリの粒が増えた」or「酸性の粒が減った」と考えられます。

2つの可能性を考えることがPOINT!

日光に当てなかったオオカナダモ③が黄色に変化したことから、これも「アルカリの粒が減った」or「酸性の粒が増えた」と考えられます。

今回の実験では調べることができませんが、①の結果は光合成によって二酸化炭素が減ったことによる変化です

つまり、光合成によって二酸化炭素を吸収してるってことだね!

ちゃんと調べるためには、次のような実験をすればOK!

光合成によって二酸化炭素は減ることを調べる実験

気体検知管で直接二酸化炭素の増減を調べることができます!

同じように気体検知管を使えば、光合成によって酸素が発生することを調べることができます

②光が必要なこと

さっきの実験結果から、光が必要なことも一緒に考えてみましょう!

①の結果からオオカナダモに日光を当てると二酸化炭素が減ることがわかります。

しかし、②の結果からはオオカナダモがないとBTB液が青色にならないことがわかります。

つまり、①ー②を比較すると「オオカナダモが光合成に必要」とわかります!

当たり前じゃね?

それが大切なの!

①ー②では、オオカナダモの有無だけが違うので、対照実験になっています!

対照実験の考え方は重要です!簡単に説明すると1つの条件だけ変えて実験しないと意味がないってやつです。賢い人が10時間勉強VS賢くない人が30分勉強じゃダメってこと!賢い人2人が10時間VS30分とか賢い人と賢くない人が2時間ずつ勉強するってしないとダメ的なね

同じように①ー③を比較すると「日光の有無」を比較することができます!

日光があると光合成が行われるのに対して、日光がない方にBTB液は酸性になっているので、光合成は行われていないことがわかります

①ー③の比較で光合成には日光が必要であることがわかります!

③が黄色になったのはなんで?

それは植物も呼吸を行うからです

植物は、光合成によって二酸化炭素を吸収して酸素を放出すると考えられがちですが、実は呼吸も同時に行っています!

昼は光合成による気体の出入りの方が大きいから、全体として二酸化炭素が酸素に変えられたように見えますが、 日光の当たっていない夜は植物も呼吸を行っています。

今回の実験のように日光が当たらない状態で放置すると呼吸を行い二酸化炭素を放出するため、BTB液が二酸化炭素(酸性)によって黄色に変化するってわけです!

③葉緑体が必要なこと

次に葉緑体が必要なことを調べていきましょう!

葉緑体を調べる実験

斑(ふ)入りの葉って何?

斑入りの葉はこんな白い部分がある葉です!

斑入りの葉は、葉緑体を持つ細胞と持たない細胞が混ざってできます。遺伝や突然変異によって細胞の違いが生じ、まだら模様になっちゃう

斑入りの葉の白色の部分には、葉緑体が存在していないから、光合成をするときに葉緑体が必要かどうかを調べることができます

斑入りの葉にアルミホイルをかけて4つの条件をつくります!

アルミホイル(日光)の有無&葉緑体の有無だね!

アルミホイルを巻いた状態で巻いてない部分には、日光が当たるようにして放置した後、ヨウ素液でデンプンの有無を調べました。

ヨウ素液とは

ヨウ素液デンプン反応すると青紫色に変わる

観察すると、このような移動の変化がありました

実験の結果

観察すると、このような色の変化がありました

青紫色になったのは、①の日光と葉緑体の両方がある部分だけでした!

つまり、、?

つまり、光合成には葉緑体&日光の両方が必要ってこと!!

今回の実験から光合成に葉緑体日光の両方が必要であることがわかる!

この内容はYoutubeでも解説しています!

文字だけだとわかりにくいから、動画が見られる環境の人はYoutubeの方がおすすめです♪

④デンプンができること

最後に光合成によってデンプンができることを確認しましょう!

ヨウ素液を日光に当てたオオカナダモの葉にたらして観察するとこのように、葉緑体の色が変化しました!

ヨウ素液はデンプンと反応して青紫色に変化するから葉緑体でデンプンが作られていることがわかります!

同じように日光に当てなかったオオカナダモの葉を観察しても、色の変化がなかったことから、光合成には日光が必要なことが再確認できます!

光合成は葉緑体によって行われデンプンをつくる

\葉緑体でデンプンができることはコチラで解説しています♪/

たくさんの実験で光合成について学べたね!

これで光合成をマスターして何も食べなくなる日は近いぞ!?

まとめ

今回のまとめ
  • 光合成によって、植物はエネルギーを生み出している
  • 光合成の仕組みはこんな感じ
  • BTB液の実験から、光合成には二酸化炭素が必要なことがわかる
  • 斑入りの葉の実験から、光合成には日光葉緑体が必要なことがわかる

今回のまとめクイズ!

緑色にしたBTB液の中にオオカナダモを入れて明るい場所で放置したら液が青くなった。このことからわかることは?
緑色にしたBTB液の中にオオカナダモを入れて明るい場所で放置したら液が青くなった。このことからわかることは?
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次の学習も一緒に頑張ろうね!

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