- いろいろな植物の分類がわかる
- 種子植物は被子植物と裸子植物に分かれる
- 被子植物は胚珠が脂肪に包まれているが、裸子植物は胚珠がむき出しになっている
- シダ植物&コケ植物は胞子でふえる
この授業はYoutubeでも解説しています!
Youtubeの方が音声があってわかりやすいので、動画が見れる環境の方はこちらの方がおすすめです!
植物の数はいくつ?
早速問題!
名前がついているだけでも28万種ほどもいます!
そんなにいるんだ!
とは言え、ジャングルの奥地などをたくさんの植物が地球には存在していて、そのすべてに名前がついているわけじゃないから、まだ見つかっていない植物も含めると数百万〜数千万種もの植物があるかもしれません。
それぐらい植物はたくさんあるんですね!
植物を分類分けするとこのような表にすることができます。
複雑な分類も、今回の授業を受ければバッチリ!
今回はそんな動物たちの分類して、それぞれの特徴を勉強していきます!
それではいきましょう!
種子植物の特徴
植物を2つに大きく分類すると、種子でふえる種子植物と胞子などの種子以外の方法でふえる植物に分けられます。
- 種子植物→種子でふえる植物
- それ以外の植物→胞子などでふえる(シダ植物、コケ植物など)
種子植物の特徴はその名の通り”種子”を使って子孫を増やすことです。
種子植物はすべて胚珠を持っており、胚珠が種子へと成長することで、新たな子孫となる種を作り出しています!
種子はその名の通り種のこと。普段目にする植物を挙げると、このような植物たちの種があげられます。
りんご
さくらんぼ
ひまわり
どれも種!って感じだね
そうです。種子植物はわかりやすく種があることが特徴です。種がいろいろな場所に飛んでいって増えることで、新しい子孫を残しています。
種子植物はさらに分類分けすることができます!
- 被子植物→ 胚珠が脂肪に包まれている
- 裸子植物→ 胚珠がむき出しになっている
種子植物の細かい分類を見ていきましょう!
被子植物の特徴
植物の一例として アブラナが成長する過程をイラストで示しました。
種子植物は、胚珠を種子へと成長させることで子孫を残します。
植物が成長すると
胚珠→種子
子房→果実 になる
成長すると名前が変わることに注意だね!
被子植物は成長する前の胚珠が子房に包まれていることで、しっかりと守ることができ、種まで成長する前にダメになってしまうと言う可能性を減らしています。
そのおかげで、 被子植物は現在の地球上で最も繁栄している強いグループであり、その種の数は名前がついている27万種のうちの22万種ほどが分類されると言われています。
将来、子供を残すために大切な胚珠がしっかりと守られていることが大切なんですね!
被子植物の例を上げるとこんな感じ
華やかな花が多いね
そうなんです。被子植物の花が華やかになっている理由は、色や匂いで虫や鳥を引きつけるためです。
何のために虫や鳥を惹きつけるかと言うと、植物が種子を作るためには、おしべのやくにある花粉をめしべの中につける受粉をしなければいけません。
そのために花粉を運ぶ必要があるんだけど、この花粉を運ぶために虫や鳥に運んでもらっているんです。
虫を使って受粉をする植物のことを虫媒花
鳥を使って受粉する植物のことを鳥媒花といいます
被子植物はさらに双子葉類と単子葉類に分けられます。
双子葉類と単子葉類の違いは、この表を完璧に覚えればOKです!
それぞれについて詳しくみてみましょう!
双子葉類
- 子葉が2枚
- 網状脈
- 維管束が輪状
- 根が主根と側根でてきている
双子葉類はその名前の通り、子葉が2枚で発芽する植物です。
植物の歴史を見ると、双子葉類が1番進化の最新バージョンだから、日常でもよく見かける機会があります。
葉っぱは網状脈で維管束は輪状に分布しています。
「網(あみ)」の文字を「綱(つな)」を間違えないように!
網状脈の漢字は非常に間違いやすいので、ぜひ気をつけてください!
輪状に分布した維管束は↓のようになります。
輪状上に綺麗並んでいますね
単子葉類
- 子葉が1枚
- 平行脈
- 維管束がバラバラ
- 根がひげ根
単子葉類は逆に子葉が1枚で発芽する植物です。
トウモロコシの子葉
葉脈は交わらない平行脈で、維管束はバラバラに分布しています。
双子葉類・単子葉類の違いは↓の授業で観察写真付きで解説しているので参考にしてください♪
↓の授業を読むと理解が深まるよ♪
双子葉類はさらに、花びらの形状で「合弁花類」と「離弁花類」に分類されます。
合弁花類は花弁がくっついているタイプです。アサガオをイメージするとわかりやすいですね。
たんぽぽは離弁花類と間違えやすいから要注意!
離弁花類は名前の通り花弁が1枚1枚離れるタイプの植物です。花占いに使うことができるイメージですね
↓の授業を読むと理解が深まるよ♪
裸子植物の特徴
裸子植物は種子植物とは違い、胚珠が子房に包まれておらずむき出しになっている植物です。
裸子植物は、雌花と雄花があって、雄花で作った花粉が雌花の胚珠に受粉することで種子が作られます。
裸子植物は花粉を風を使って飛ばすので、被子植物のように華やかではありません。
被子植物の花が華やかなのは、色や匂いで昆虫や鳥を呼び寄せて花粉を運んでもらうためです。
裸子植物は、風で花粉を飛ばすから華やかじゃなくていい!
このような花粉の飛ばし方を風媒花といいます。
どれも地味な植物ですね(笑)
逆に昆虫などに、花粉を運んでもらう植物を虫媒花や鳥媒花といいます。
覚えて欲しい裸子植物は4種類!
語呂合わせは「水素待つ」です!
ス→スギ
イ→イチョウ
ソ→ソテツ
松→マツ
これで覚えましょう!
松ぼっくりの種子の飛ばし方や裸子植物の詳しい特徴は、マツの授業で解説しているのでそちらを参考にしてください!
↓の授業を読むと理解が深まるよ♪
種子をつくらない植物
種子を作らない植物で大切なのは、「シダ植物」と「コケ植物」です。
植物は、種子ではなく「胞子」でふえます。
胞子は種子と違って、 水がないと受精することができないので、シダ植物もコケ植物も水のある湿った場所に多く生息しています。
胞子はこのくらい小さい
胞子の大きさは数μm程度の大きさです。
胞子でふえる植物をみていきましょう!
シダ植物
シダ植物の特徴は↓を覚えればOK!
- 胞子でふえる
- 維管束がある
- 日陰に多く生息する
シダ植物は胞子によってふえるから、受精のために水がある湿った日陰に多く生息しています。
山登りをしたときに見つけられる↓のような植物がシダ植物です。
こういった植物の裏側を観察すると時期によるけど(4月〜6月が多い)胞子のうの中に入った胞子を見つけることができます!
シダ植物にも根っこがあり、水を吸い上げて葉まで送る役割があります。
イヌワラビの葉はとても面白くて、たくさんの葉がくっついているように見えるんだけど、実は1枚の葉なんです!
わしゃわしゃしてるのに1枚なんだね
他にも1枚の葉は地下にある「地下茎」という茎でつながっています!
↓シダ植物の代表であるイヌワラビの実物を観察した授業をしているので、ぜひこちらも参考にしてください↓
↓の授業を読むと理解が深まるよ♪
コケ植物
コケ植物といえば、岩にベッタリ貼り付いているのが思い浮かびますね!
- 胞子でふえる
- 維管束がない
- 日陰に多く生息する
- 仮根を持つ
コケ植物はシダ植物と同じく胞子で増える植物です。
地球上で初めて陸上に上がってきた植物がコケ植物!
陸上初の植物だから能力は低め
コケ植物は他の植物と違って維管束がないため、水を輸送することができません。
コケ植物の特徴として、仮根を持つことが挙げられます。
仮根は根っこの形状をしているんだけど、維管束はないから水を輸送することができません。
仮根は水を吸収できないけど、体を地面に固定するという役割を持っています
コケ植物の例として覚えるべきなのは、スギゴケとゼニゴケの2つだけです。
コケ植物は、雄株・雌株に分かれていて、雌株の先端には胞子のうがついてて、この中に胞子が入っています。
↓コケ植物については詳しくはこちらで授業しているので一緒に勉強してください♪↓
↓の授業を読むと理解が深まるよ♪
まとめ
植物の分類はこれを覚えればOK!
今回のまとめクイズ!
次の学習も一緒に頑張ろうね!
- 1時間目 ルーペの使い方をマスターしよう!
- 2時間目 校庭の植物&動物を観察してみよう!
- 3時間目 スケッチのコツを伝授!
- 4時間目 植物と動物の違いってなんだろう?
- 5時間目 つつじの花を分解して「花のつくり」を調べよう!
- 6時間目 マツのつくりを観察しよう!
- 7時間目 「植物のつくり」を完全理解できる♪
- 8時間目 被子植物/裸子植物の違いって何?
- 9時間目 双子葉類・単子葉類を特徴から見分けよう!
- 10時間目 合弁花類/離弁花類
- 11時間目 シダ植物の生き残り戦略を科学しよう!
- 12時間目 コケ植物ってどんな場所にいる?
- 13時間目 植物を分類&特徴 まとめ
- 14時間目 風媒花&虫媒花の特徴を知ろう!
- 15時間目 脊椎動物を5つに分類しよう!
- 16時間目 草食動物と肉食動物の目や歯の違いを解説!
- 17時間目 無脊椎動物にはどんなやつがいるの?
- 18時間目 動物の分類&特徴 まとめ
- コラム 生物の奇跡の進化の軌跡
- 中2予習 顕微鏡の使い方
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