スケッチをする理由

この麗らな黄金の花を永遠に、、
急にどうした??詩人みたいじゃん?

美しい花を見つけてね。枯れちゃう前に楽しみたいんだ
なるほどね。美しい花には見時があるけど、それを過ぎると美しさが減っちゃうもんね。

そうだ!写真を撮ろう!
うん。写真を撮ると美しい花のピークを残すことができるね。
でも記録を残すには“スケッチ”という方法もあるよ。

ペンで書く方法だよね。写真の方が楽じゃない?
確かに、写真を撮るのは簡単だけど、スケッチにはスケッチの良さがあるんです!

例えばどんないいところがあるの?
写真の場合は、写ったもの全部を記録しちゃうけど、スケッチなら自分が欲しいものだけ記録したり、カメラじゃ取れない部分の記録もすることができます!
そんなスケッチの仕方を学んでいきましょう!
スケッチの方法
じゃあまず2つのスケッチを見比べてみてください!どっちがいいスケッチでしょうか?


Aのスケッチはわかりやすい!

でもBは上手く描いてるって感じがする
良い考えだね!どちらもいい部分があるんだけど、理科のスケッチは「見た人に正しく伝えること」が最も大切だからAのスケッチが正解になります!


わかりやすいのが重要なんだね
他の人にわかりやすいスケッチを描くためのポイントは4つあります。

1つ1つ確認していきましょう!
目的とするものだけを描く
スケッチと写真の違いは、記録に残したいものを選べるかそうでないかってのいうが大きいです。

手を抜けるわけだ!
違います(笑)
子房に包まれている胚珠みたいに、直接見ることができない部分は写真だと記録できないけど、解剖してからスケッチすれば、まるで解剖する前の状態で記録したかのように表現できるってことです。
また、背景を描かないことで、自分が見たい花だけの情報のみを描き込むことができます。

実物そのままじゃない良さってことね
そういうことです!物体を透かした表現を活用すると、写真にはできない記録が可能になります!
写真だと裏側がどうなっているかわかんないけど、スケッチなら表現できるっていうのも1つのポイントです。
あと、スケッチをするためには物体をよく観察しないといけないから、新たな気付きや発見があることが多いです!
スケッチは写真には写らない場所も記録できる
1本の線で描く
次のポイントは1本の線で描くことです。

はっきり見えるもんね
そういうことです。
①濃い鉛筆を使う
②よく削って細い線で描く
この2つを意識するだけで上手いスケッチを描くことができます。濃い線の方が誰がみてもわかりやすいからHか2H以上の鉛筆がオススメです。
あと、線が太いと細かい描写ができなくなっちゃうから、なるべく細いけど、はっきりした線を描くようにしましょう!
色や影をつけたり、重ね描きをしない

色はあったほうがわかりやすくない?
確かにわかりやすいですが、塗りつぶしたりして色を塗らないようにしましょう!

何で?
科学の大切な言葉に“再現性”という言葉があります。再現性を簡単に言うと「誰がやっても同じ結果になる」ってことです。
塗りつぶして色を塗ると人によって色の濃さとか筆圧の差が生まれてしまうから、科学的なスケッチにならないんです。
なので、色は塗らずに言葉で表現しましょう。
影を付けるのは目的物以外を描かないっていうルールに反するし、わかりにくくなるから描かないようにしましょう!
重ね描きもわかりにくくなるからしないようにしましょう!
言葉を使って表現する
スケッチで最も大切なことは「言葉でも表現すること」です!
スケッチに色は付けられない分、色を文字で表現します。この時に「黄色」!って書くんじゃなくて、「熟れたみかんに近い黄色」のように似たものに例えて表現するとスケッチを見た人がイメージしやすいね!
最初は難しいけど、いい表現を言葉でするためのコツは“よく観察すること”です。よく観察すれば新しい気付きがあって、いい言葉が書けるようになります!
色・・・・よく見て、○○のようなとか、具体的な近い色で表現しよう!
におい・・写真ではわからない情報!わかりやすくたとえよう!
おもさ・・実際に測れるものなら測ってしまおう。意外と軽いとか書くのもOK!
質感・・・触った時にゴツゴツしてるとか、ふわふわしてるとか書こう!
場所・・・乾いた土に咲いていたとか、種子がめしべにくっついていたとか+αで書こう!

よく観察することがポイントだね!
1本の線で書くなどはっきりと描くポイントを押さえよう
よく観察して発見したことを言葉で表現する
今回のまとめクイズ!

次の学習も一緒に頑張ろうね!
次の学習

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