スケッチの書き方をマスターしてたんぽぽの観察をしよう!【中1生物】

今回の学習で学ぶこと
  • スケッチの4つのルールがわかる!

この授業はYoutubeでも解説しています!

Youtubeの方が音声があってわかりやすいので、動画が見れる環境の方はこちらの方がおすすめです!

それじゃあ授業スタート!

目次

スケッチをする理由

スケッチといえばこんな感じ!

今の時代、写真や動画があるのにスケッチなんて必要?

はい!スケッチには2つのメリットがあるんです!

スケッチのメリット

① よく観察することができる

② 写真で伝えらないことを伝えることができる

  • におい
  • 重さ
  • 質感
  • 内部の構造

写真を撮っているだけだと、匂いや重さなど実物に触れないとわからない特徴を表現することができます。

においはスケッチじゃわからないもんね

今回はそんなスケッチについて勉強していきましょう!

もちろん写真や動画によって簡単に記録を取ることができるんだけど、スケッチには観察している物質をよりよく見れるメリットがある!

スケッチとは?

この上手なイラスト
実は理科のスケッチではないんです!

どういうこと?

理科のスケッチはこのように描くポイントが4つあります!

次のスケッチのうち正しいスケッチはどっちでしょうか?

Aははっきり描いていて、Bは上手って感じがする

そうですね。どちらもスケッチも良い点があるんだけど、理科のスケッチははっきりと見た体を相手に伝えることが目的だから、正しいスケッチはAになります。

理科のスケッチは見た人に正確に伝えることが目的

例のスケッチのほうは、はっきりと物体が書いてあって、そのものがどんな形をしていて、どんな特徴があるのかをわかりやすく伝えることができています!

スケッチの4つのポイントはこれ!

スケッチの4つのポイント
  • 目的とするものだけを描く
  • 1本の線で描く
  • 色や影をつけたり、重ね書きをしない
  • 言葉を使って表現する

この4つのポイントを守ると理科の上手なスケッチを書くことができます

他の人にわかりやすいスケッチを描くためのポイントは4つあります。

1つ1つ確認していきましょう!

目的とするものだけを描く

スケッチと写真の違いは、記録に残したいものを選べるかそうでないかです。

スケッチは全てを描くわけじゃない!

手抜きができる!

そういうわけじゃないです(笑)

さっきのスケッチの絵をみてみると、めっちゃうまい絵だけど、何を伝えたいの?って考えるとわかんないですよね。

花なのか木なのか池なのかわかんないね

スケッチの絵は、見たものを全て書けばいいわけではなく、自分が伝えたいものだけを伝えられるように、その目的のものだけを書くようにしましょう。

子房に包まれている胚珠みたいに、直接見ることができない部分は写真だと記録できないけど、解剖してからスケッチすれば、まるで解剖する前の状態で記録したかのように表現できる

また、背景を描かないことで、自分が見たい花だけの情報のみを描き込むことができます

1つのものだけを描くんだね

そういうことです!物体を透かした表現を活用すると、写真にはできない記録が可能になります!

写真だと裏側がどうなっているかわかんないけど、スケッチなら表現できるっていうのも1つのポイントです。

あと、スケッチをするためには物体をよく観察しないといけないから、新たな気付きや発見があることが多いです!

スケッチは目的のものだけを書く

1本の線で描く

次のポイントは1本の線で描くことです。

はっきりとした線にするってことだ!

そういうことです。

スケッチをうまく描くコツ
  • 濃い鉛筆を使う
  • よく削って細い線で描く

この2つを意識するだけで上手いスケッチを描くことができます。濃い線の方が誰がみてもわかりやすいからHか2H以上の鉛筆がオススメです。

あと、線が太いと細かい描写ができなくなっちゃうから、なるべく細いけど、はっきりした線を描くようにしましょう!

スケッチ前の準備が大事!

色や影をつけたり、重ね描きをしない

色がないとわかりにくくない?

だが!それでいい!!

色を塗ったほうがわかりやすいですが、塗りつぶしたりして色を塗らないようにしましょう!

なんで?

科学の大切な言葉に“再現性”という言葉があります。再現性を簡単に言うと「誰がやっても同じ結果になる」ってことです。

塗りつぶして色を塗ると人によって色の濃さとか筆圧の差が生まれてしまうから、科学的なスケッチにならないんです。

なので、色は塗らずに言葉で表現しましょう。

ちなみに、科学的なスケッチで色を付けたい場合は点描(点を打って色を描く方法)で表現します。点々で描くと点の数や密度で色の濃さがわかるから、同じ場所に点を打つことで誰でも同じスケッチを描けるっていう考え方です。(ただめっちゃ面倒くさい)

点描の例

影を付けるのは目的物以外を描かないっていうルールに反するし、わかりにくくなるから描かないようにしましょう!

重ね描きもわかりにくくなるからしないようにしましょう!

言葉を使って表現する

スケッチで最も大切なことは「言葉でも表現することです!

スケッチに色は付けられない分、色を文字で表現します。この時に「黄色」!って書くんじゃなくて、「熟れたみかんに近い黄色」のように似たものに例えて表現するとスケッチを見た人がイメージしやすいね!

最初は難しいけど、いい表現を言葉でするためのコツは“よく観察すること”です。よく観察すれば新しい気付きがあって、いい言葉が書けるようになります!

こんな表現をしよう!
  • 色・・・・よく見て、「イチョウの落葉」のような黄色とか具体的に!
  • におい・・写真でわからない情報!「温泉地のにおい」みたいにイメージできるように!
  • おもさ・・実際に測れるものは測ってしまおう!具体的な数値があるとGood!!
  • 質感・・・触った時に「ゴツゴツしている」とか、「ぽふぽふしてる」などを書こう!
  • 場所・・・ 乾いた場所や、日陰などの特徴とともに、気温や湿度などの+αの情報を書こう!

よくみてスケッチしよう!

まとめ

今回のまとめ スケッチには写真にない良さがある
1本の線で書くなどはっきりと描くポイントを押さえよう
よく観察して発見したことを言葉で表現する

今回のまとめクイズ!

正解は、

次の学習も一緒に頑張ろうね!

次の学習
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この記事を書いた人

私立中・高一貫校の現役理科教員です。
専門は生物学で、中学・高校理科の教員免許を持っています。
子供のころ勉強に使っていた学習サイトを自分でも作りたくでトライし始めました!
理科の授業を「何度でもふりかえる」ことが出来るように、知識+思考力がつくサイトにしていくのでよろしくお願いします!

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